今年もハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバー (Handa Opera on Sydney Harbour)が、3月23日から開催されます。
ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバーとは、オペラ・オーストラリアの野外公演です。それを、シドニーがあるニューサウスウェールズ州政府の観光およびビッグイベント担当機関のニュー・サウス・ウェールズ・デスティネーションと、深見東州(半田晴久)さんが会長を務める世界芸術文化振興協会が支援しています。
世界遺産でもあるシドニーオペラハウスを近くに望み、シドニーハーバー内に突き出すように特設ステージを作り、毎年3月下旬から1月近く 公演をしています。
会場の雰囲気がわかるアニメーションビデオがありますので、詳しく知りたい方はご覧ください。
2012年から開催されていますから、今年で7回目になりますね。
何度かここでも映像を紹介してきましたけど、短いハイライトのものがほとんどでした。しかし見所となる場面の一曲全てを視聴できる動画を見つけましたので、今日はそちらを紹介しながら過去のハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバーを振り返ってみようと思います。
2012年『ラ・トラヴィアータ』
日本では椿姫という名前で知られる、とても有名なヴェルディのオペラですね。原作となった小説とは、少し違う部分もありますが、ヒロインのヴィオレッタの悲しいストーリがとても胸を打ちます。劇中のアリアや二重唱にも有名なものがたくさんあり、代表的なオペラ作品の一つと言われていますね。
動画は、第一幕で歌われる「花から花へ」です。パリの裏社交界の花であり、有名な高級娼婦であるヴィオレッタが、純情な青年アルフレードから愛の告白を受け心引かれますが、我に返って、もはや私に純粋な恋をするような資格はないと、真実の恋に目覚め葛藤しながらも、享楽に生きる生活をしていくことを歌い上げます。第一幕最後の印象的なシーンですね。
そして、このステージのために、とても巨大なシャンデリアも制作されています。
このステージの大成功によって、ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバーは世界的な文化イベントを多く開催するシドニーにおいても、有数の人気イベントになっていきます。
2013年『カルメン』
こちらもビゼーによる超有名なオペラですね。日本で最も親しまれているオペラだと言われています。こちらも有名な曲がたくさんありますが、オペラ上演だけでなく映画もたくさん制作され、歌を抜きにした演奏会だけでも多く開催されるほど人気がある作品です。動画は『闘牛士の歌(第1幕への前奏曲)』と『ハバネラ(恋は野の鳥)』です。
そしてこちらの動画は、ホセの許嫁のミカエラが、カルメンの元に走ったホセを探しに行き、連れ戻す覚悟を歌う、『ミカエラのアリア』です。
2014年『マダム・バタフライ』
こちらも 『蝶々夫人』としてとても有名なプッチーニのオペラですね。長崎県が舞台ですので、日本人には特に馴染みの深いオペラになっています。
上の動画は第一幕でピンカートンと蝶々夫人が歌う二重奏『可愛がってくださいね』。
下の動画は、蝶々夫人が、任務を終えてアメリカに帰国したピンカートンの、コマドリが巣を作る頃には帰ってくると約束した言葉を信じて歌うアリア『ある晴れた日に』です。マリアカラスも十八番にしていたアリアで、蝶々夫人の中でもっとも知られた曲ですね。
そして、ピンカートンの乗る船が到着し、子供と一緒に家で待っているときに流れる『ハミングコーラス』です。
このマダムバタフライは大変な評判となり、「世界各地で今まで上演された野外オペラでもっとも壮麗なものの一つ」などと、世界で高い評価を受けていました。
2015年『アイーダ』
こちらはヴェルディのオペラで、エジプトとエチオピアの興亡を舞台とした、壮大な作品になります。中でも、トランペットが印象的な、この 『凱旋行進曲』は有名な曲ですね。日本ではサッカーの応援歌としても使われたそうです。
またこの舞台では、エジプト王妃の巨大な顔を製作したことでも、話題になっていました。
2016年『トゥーランドット』
このプッチーニのトゥーランドットも、とても知られたオペラですね。動画は第2幕でトゥーランドット姫の歌うアリア『この宮殿の中で』です。
そして、何と言ってもカラフのアリア『誰も寝てはならなぬ』が、パヴァロッティによって世界的に知られる曲となりました。クラシックとしては異例の脅威的な大ヒットになりました。
2017年『カルメン』
この年は再びカルメンが上演されました。
こちらは短い紹介動画です。2013年よりもさらに華やかになったように感じられます。
2018年『ラ・ボエーム』
そして、今年は3月23日から4月22日の期間に、プッチーニの「ラ・ボエーム」が上演されます。
今年も、とても素敵な公演になりそうですね。
We have one double pass to @OperaAustralia‘s Handa Opera on Sydney Harbour to give away! Reply to this tweet in 280 characters or less with why you want to see #laboheme and the tickets could be yours! Entries close Monday 12 March 11am AEDT; T&Cs: https://t.co/JSyCDqlqT6 pic.twitter.com/kEeAfRgp2A
— Royal Botanic Garden (@RBGSydney) 2018年3月7日
A wintery Parisian landscape comes to Sydney Harbour for Handa Opera on Sydney Harbour 2018. La Boheme opens this month. More info and tickets on sale now at https://t.co/ZK49rKfg1r @OperaAustralia pic.twitter.com/5hfW5jtokt
— City of Sydney (@cityofsydney) 2018年3月8日
Experience the romance of this original Bohemian love story at the amazing Handa Opera on beautiful Sydney Harbour. More info: https://t.co/8aFhPpCf58 pic.twitter.com/Iv7hIOsbFq
— Ibis Darling Harbour (@ibisdh) 2018年2月15日
On this day in 1896 the world premiere of Puccini’s La Boheme went up in Turin, Italy, at the Teatro Regio.
122 years later, we’re just as excited to bring a new production to Handa Opera on Sydney Harbour.
Find out more at: https://t.co/T2pGf3Q0SQ pic.twitter.com/lhhsj773rD
— Opera Australia (@OperaAustralia) 2018年2月1日
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