名門サンニンデール・オールドコースで開催された第38回 ISPS HANDAシニアオープン(全英シニアオープン)が終了しました。
この大会は50歳以上の世界のトッププロゴルファーが出場しますが、マスターズなどの、4大メジャーのチャンピオン14選手のほか、ライダーカップ出場選手も数多く参加し、今季最後のシニアメジャーにふさわしい大会になりました。
今季のシニアメジャーチャンピオンも全員参加しています。メジャー5戦のうち、アンヘル・カブレラ選手は2勝、ミゲル・アンヘル・ヒメネス選手が1勝、そして6月の全米シニアオープンで優勝したパドレイグ・ハリントン選手が、今回メジャー2連勝し、通算3度目のメジャータイトルを獲得しました。
Third Major win in the senior ranks for @padraig_h…
— DP World Tour (@DPWorldTour) July 27, 2025
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PGAツアー・チャンピオンズ(米国男子シニアツアー)では11勝目になります。過去4勝(2022年)、2勝(2023年)、3勝(2024年)、2勝(2025年)ときて、これまでに59試合に出場し、勝率は18%を超えます。
これは PGAツアー・チャンピオンズで10勝以上挙げた選手としては、スティーブ・ストリーッカーに次ぐ、2番目の勝率になるそうです。
また、2022年度以降、4シーズン連続で複数優勝を挙げている唯一の選手になっています。


今回、パドレイグ・ハリントン選手が獲得した優勝賞金は約45万ドルでした。また、過去に全英オープンと全英シニアオープンのタイトルを獲得した選手は4人しかいないそうですけど、これは特別なことのようで、次のように語っていました。
「優勝できてとても嬉しいですが、2度のオープン優勝とシニアオープン優勝という2つのタイトルを獲得できたことに大きな満足感を感じています。この快挙を達成したのは、これまで5人しかいない非常に特別なことです。この長いキャリアを生き抜いてきたことを、とても誇りに思います」とコメントしていました。
実は2022年のシニアオープンでは、1打差の2位でした。また2023年はプレーオフで敗れています。ようやく念願のタイトルを手にした喜びのコメントなのでしょうね。

2日目で首位に立つと、3日目の後半から抜け出し、最終日は2打差のリードで始まります。1番ホールでいきなりイーグルでリードを広げると、それ以降は2打差以上の差を保ち続け、最後は3打差をつけて16アンダーで優勝しました。
同じくISPS HANDAアンバサダーのトーマス・ビヨーン選手が、ジャスティン・レナード選手とともに2位タイで終えました。ビヨーン選手も2日連続で67をマークし、最終日も2打差までは迫りますがおよばず13アンダーで終えました。直近6試合では4度目のトップ4フィニッシュです。
また、やはりISPS HANDAアンバサダーのアーニー・エルス選手は、今季6度目のトップ5フィニッシュとなる5位タイで終えました。アーニー・エルス選手も、全英オープンでは2度優勝していますので、来季以降のISPS HANDAシニアオープンで優勝すると、6人目のオープンと、シニアオープンの両方を制した選手として歴史に残りますね。
この3人のISPS HANDAアンバサダーは、現在のPGAツアー・チャンピオンズ(米国男子シニアツアー)のトップ選手ですから、驚くことではないですけど、終わってみるとトップ5に3人のISPS HANDAアンバサダーが入るという活躍でした。深見東州さんもこの結果に喜ばれていることでしょう。
現在、チャールズ・シュワブ・カップリーダーは、スペインのミゲル・アンヘル・ヒメネス選手ですが、今回の優勝で、パドレイグ・ハリントン選手のポイントランキングは2位に浮上しました。
プレーとは関係ありませんが、今回の大会では、初日にはデービッド・キャメロン元英国首相も来ていたそうですね。
そしてローリー・マキロイも最終日にギャラリーに混じってコースを歩いていました。パドレイグ・ハリントンとは、同じアイルランドの出身の先輩後輩の関係ですね。時に意見の相違はあっても、互いに敬意を抱く仲と言われています。
ただ、ハリントン選手は、最終日の18ホールになるまでリーダーボードを見ないほどゴルフに集中していて、マキロイが来ていることには全く気が付かなかったそうです。
Rory taking in the final round of the ISPS HANDA Senior Open at Sunningdale 👀#SeniorOpen pic.twitter.com/eUbvElZbPv
— DP World Tour (@DPWorldTour) July 27, 2025
そして、ISPS HANDAのトーナメントアンバサダーに就任しているナイル・ホーランも、プロアマに参加していたそうです。ゴルフがすごく上手ですよね。彼もアイルランド出身で、ローリー・マキロイとはキャディを務めるほどの仲良しですよね。

それから、今回の大会では、ISPS HANDAは、The R&Aとの協力のもと、サンニンデール・オールドコースの13番ホールで記録された各バーディーにつき、750ドルを寄付することを約束していました。最終ラウンドは、この寄付額が2,000ドルに増額されました。
結果、49バーディー、48,000ドルの寄付金が集まりました。さらに2,000ドルを追加して総額50,000ドルが、カンボジアで最も貧しい地域の一つにて、子供たちにゴルフを紹介している「ハンダ・ファウンデーション」に寄付されるそうです。
DPワールドツアーのホームページを見ると、このプロジェクトは、ISPS HANDAの創業者兼会長であるDr. ハンダが率いるより広範なミッションの一環と紹介されています。
「Dr. ハンダは、クメール・ルージュ政権後のカンボジア再建に40年前から取り組んできました。当時、カンボジアには医師が10人しかおらず、教育を受けた人口はほぼ全滅状態でした。国を再建するため、Dr. Handaは医療と教育から取り組みを開始しました。
彼の最も持続可能な遺産の一つが、カンボジアの元国王にちなんで名付けられたシハヌーク病院です。30年以上前に設立されたこの施設は、180万人以上を無料で治療し、さらに数10万人を大幅な補助金を活用して治療してきました。」
と紹介されていますね。実際には深見東州さんは、もっと多くの活動をカンボジアで行っていますけどね。書ききれないほどの内容があるので、いつかまとめてみたいと思っています。
とりあえず、以下の記事の「医療福祉・教育活動の取り組み」において、内容をさくっと紹介しています。

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