米国男子ツアーは、年間王者が決まるツアー選手権が終わりました。実力通りに今年の年間王者の座はスコッティ・シェフラーが戴冠しましたね。
このツアー選手権で優勝した選手が年間王者になるため、それまでの試合でいくら勝利を重ねていても、最後でひっくり返されますからね。事実、昨年までの2年間、スコッティ・シェフラーは賞金ランキング1位で、実力世界位1と言われながら、ツアー選手権で勝てなかったため、年間王者になることはありませんでした。
それを思うとつくづく変わったシステムだなと思いますけどね。
これで今年のシェフラーは、ツアー6勝に加えて、今回のツアー選手権優勝、五輪ゴールドメダルと、年間8勝したことになりますね。文句なしの世界一といえます。
獲得賞金は、年間のツアーで2900万ドル弱の獲得に加えて、今回のボーナス2500万ドル、シーズンを通して好成績を収めた選手を表彰するコムキャストビジネス・ツアートップ10で 得られた800万ドルをプラスして、日本円に換算すると92億くらいですかね。
もともと高額な米国男子ツアーは、昨年からさらに超高額賞金ツアーになったため、過去最高の獲得賞金額になりました。さらに例年11月に決まる、ファンやスポンサーへのツアー人気に貢献した選手に支払われるPIP(プレイヤー・インパクト・プログラム)で、もし1位か2位に選ばれると、ゴルフツアー出場の収入だけで、軽く100億を超えそうですね。ちなみに昨年度の年間王者ビクトル・ホブラン選手は55億ほど稼いでいました。
同じく超高額賞金ツアーのLIVゴルフは、年間獲得賞金トップになると、やはり毎年50億前後は獲得していますけどね。
ため息がでそうな賞金額のことはこれくらいにして、あとは今年のISPS HANDAアンバサダーで、海外ツアーの男子ゴルファーの活躍を見てみたいと思います。
まず、今回のツアー選手権まで勝ち残った選手が2人いました。1人はフランスのマチュー・パボン選手です。17位タイで終え、年間賞金ランクも19位でした。パリ・オリンピックでは地元ファンの大声援を受けてプレーしたものの、ちょっと残念な結果に終わりましたけどね。米国ツアーにおいてはルーキーイヤーでしたけど、しっかりと実績を残したといえますね。
もう1人は、深見東州さんと親しいアーニー・エルスのもとで育った南アフリカのクリスティアン・ベゾイデンハウト選手です。ツアー選手権では30人中最下位となってしまいましたけど、今年の米国男子ツアー賞金ランキングは過去最高の23位になっています。今季は予選落ちも少なく、安定していましたし、来季こそは米国ツアー初優勝を期待したいですね。
それから、深見東州さんが絶賛するミンジー・リー選手の弟であるミン・ウー・リー選手も、今年から米国男子ツアーが主戦場になりました。お姉さんとは違ったヤンチャな感じの印象がありますけどね。今年松山英樹選手が優勝したプレーオフ第1戦では22位タイでした。
ただそれ以降の試合には残念ながら進めませんでした。年間賞金ランキングは63位で、来季フルシード権も獲得しましたのでまずまずの滑り出しだったと思います。2位の試合が2つあり、来年は米国ツアーでも初優勝が見られるかもしれません。
そして韓国系米国人のチャン・キム選手はトップ10が3回でした。賞金ランキングは92位、フェデックスカップポイントは94位で、いまのところ来季の米国ツアー出場権が得られる125位以内には入っています。
また、ニュージーランドのライアン・フォックス選手も、やはり今季トップ10が3回で、来季の出場権が得られる順位にはいますけど、まだ油断できない状況ではありますね。
米国男子ツアーは、来季の出場権をかけた熾烈な争いが今年いっぱい続きますけど、今季まだ終了していないLIVゴルフも見てみます。
LIVゴルフでは、ISPS HANDAアンバサダーのティレル・ハットン選手とルーカス・ハーバート選手と香妻陣一郎選手が、今年からLIVゴルフに移籍しました。ティレル・ハットン選手は賞金ランキング5位と素晴らしい活躍をしていますね。
ルーカス・ハーバート選手は29位と、やや微妙な順位ですが、残り2試合でどこまで順位を上げれるかでしょうね。ただ、この2人が今もISPS HANDAのアンバサダーかどうかはよくわかりません。
香妻陣一郎選手は、さらに厳しい順位にいますので、来季のLIVゴルフ出場がどうなるのかわかりませんけど、先週の日本ツアーで優勝し、日本ツアーの来季以降のシード権は確保しました。
最後に欧州男子ツアーに参戦中の桂川有人選手ですが、今年の日欧共催ツアーの「ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメント」で優勝しましたので、両ツアーの来期以降のシード権はすでに確保しています。DPワールドツアーのポイントランキングでは、現在53位なので、来期の米国ツアー出場権を得られる10位以内に入るには、まだかなり頑張らないといけませんけどね。
すでに米国ツアーのシード権を持つ選手は除かれますので、実質15位以内に入ればいけると思います。日本選手では、星野陸也選手が現在9位で、その範囲にいますね。中島啓太選手は32位ですけど、これからの実績次第で十分にチャンスはありますね。
それからもう一人忘れてましたけど、今年からISPS HANDAアンバサダーになったスコットランドのイワン・ファガーソンという選手がいます。欧州男子ツアーを主戦場にしていて、今年7月の「BMWインターナショナルオープン」でツアー3勝目をあげ、今、ポイントランキングで23位と、もう一息のところにいますね。
コメント