深見東州さんは障害者ゴルフの支援者として、今や世界のゴルフ関係者の間では広く知られる存在のようです。
もちろん、レギュラーツアーやシニアツアー、ジュニアやチャレンジツアーなども、世界中でスポンサードしてきました。そのため世界のゴルフ界関係者の間では、国際スポーツ振興協会(ISPS HANDA)はゴルフの3大スポンサーとまで、最近は言われているそうです。
そんな世界のゴルフの発展と、障害者ゴルフの普及に情熱を持つ深見東州さんですが、ゴルフ支援の始まりは、ブラインドゴルフからでした。
かなり前の記事になりますが、以下の記事にその経緯を書いています。
前回は、ブラインドゴルフのライダーカップと言われる「ISPS HANDA Vision Cup」について調べて記事にしました。しかし深見東州さんのブラインドゴルフへの支援活動に関しては、まだまだ多くの内容が出てきたので、今回はそれについて書いてみますね。
上の記事に書きましたが、深見東州さんは1988年のブラインドゴルフとの出会いを機に、日本でもブラインドゴルフの組織を立ち上げ普及を始めます。と同時に、他の国でのブラインドゴルフの支援にも乗り出します。当時はまだ、世界で6カ国程度(日本・米国・カナダ・豪州・アイルランド・英国は3地域)の国しか、ブラインドゴルフの大会を開催していなかったようです。
そして世界選手権も開催されていましたが、各国の日程の調整などを調整する国も協会もなく、かなりアバウトな運営だったようです。そこで深見東州さんが、 独自に発展してきた各国のブラインドゴルフ協会をまとめていく組織の必要性を説き、2年の準備期間を経て、1998年に世界ブラインドゴルフ協会(IBGA)が誕生しました。
そして総裁に推挙され、運営の責任者は別な方が行っていますが、国際スポーツ振興協会(ISPS HANDA)を通して、世界ブラインドゴルフ協会(IBGA)に継続的な支援を行ってきました。世界ブラインドゴルフ協会(IBGA)は、各国で開催されるオープントーナメントなど、多くの試合を支援しています。
現在の世界ブラインドゴルフ協会(IBGA)の活動について、少し調べてみましたけど、立派なホームページがありましたので少し驚きました。世界中の言語にも対応していますね。
まず、IBGAの加盟国ですけど、米国、英国(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)、アイルランド、カナダ、オーストラリア、日本、イタリア、スペイン、スェーデン、オーストリア、南アフリカ、韓国、インド、香港、アルゼンチン、ドミニカ共和国、コスタリカが加盟国で、準加盟国がドイツ、イスラエル、メキシコ、オランダとなっていますね。
発足当初からすると、3倍以上に増えてました。IBGAは、どのようにしたらその国に、ブラインドゴルフ協会を作ることができるか、そのやり方についても、理に適った方法で、細やかに相談にのっているようです。
そして世界大会などの国際大会を運営したり、各国で開催されるオープン選手権などの認可や後援を行っています。2023年には、セント アンドリュースのロイヤル アンド エンシェント ゴルフ クラブ (R&A) と米国ゴルフ協会 (USGA) が、「障害者ゴルファーのためのゴルフ規則の修正版」を発行しました。これはすべての競技に適用され、IBGAも、それに沿って大会が行われるようにサポートしています。
さらに、女性やジュニアで視覚障害を持つ人たちへの参加にも力を入れて、取り組んでいるようです。
そして、深見東州さんが会長を務める国際スポーツ振興協会(ISPS HANDA)は、IBGAを通して国際大会や、各国のオープン選手権を支援するための資金を提供していて、以下のような大会が、それにあたるようです。
IBGAが主催する大会として、1年おきに開催されるISPS HANDA World Blind Golf Championship(ブラインドゴルフ世界選手権大会)があります。現在は、International Blind Golf Association (IBGA) World Championships というタイトルで開催されていますね。
さらに、前回の記事で紹介した国際大会「ISPS HANDA Vision Cup」も、IBGAや開催国のブラインドゴルフ協会が主催しています。
そして、各国のブラインドゴルフ協会が主催し、IBGAが公認するオープン選手権も多くあります。
この10年間に開催された、主なものを列挙しますね。
- ISPS Handa Blind Golf Japan Open (日本ブラインドゴルフ振興協会)
- ISPS Handa Irish Blind Golf Open(Irish Blind Golf)
- ISPS Handa Canadian Open(Blind Golf Canada)
- ISPS Handa BRITISH BLIND GOLF OPEN(Blind Golf England and Wales)
- ISPS Handa SA Blind Golf Open(South Africa Blind Golf Association)
- ISPS Handa Australian Blind Golf Open(Blind Golf Australia)
- ISPS Handa Spanish Blind Golf Open(Blind Golf Spain)
- ISPS Handa US Blind Golf Open(The United States Blind Golf Association)
- ISPS Handa Austrian Blind Open(Austrian Blind Golf )
- ISPS Handa Italian Open(Blind Golf Italy)
これらのオープン選手権は、毎年開催されるものもあれば、数年おきの開催だったり、さまざまです。他の企業や団体などがスポンサーとなるブラインドゴルフの大会も、国によってはたくさん開催されているようですね。
ところで深見東州さんは、ブラインドゴルファーの夢でもある、パラリンピックへの出場を叶えたいと言われていました。ブラインドゴルフは、障害者ゴルフの一つとして捉えた方が良いでしょうから、障害者ゴルフをパラリンピックの種目にするために、 動いているようです。
そうして2020年ごろから、障害者ゴルフの世界ランキングを、 R&Aと米国ゴルフ協会 (USGA) が協力し設立しました。その後「障害者ゴルファーのためのゴルフ規則の修正版」を発行したことは前述したとおりです。
また2023年からは毎年、R&AとDPワールドツアーが協力し、9つの障害者のクラスが用意された、世界中からハイレベルの選手が出場する大規模な大会の開催を始めました。
パラリンピックの正式種目になるには、世界ランキングがあることと、世界選手権が恒常的に行われていることが絶対条件と言われているだけに、障害者ゴルフのパラリンピック正式採用に向けて、ゴルフ界が本格的に動き出したと言われています。
ところでオリンピックのゴルフ競技では、IOCがゴルフの世界連盟として正式に承認した国際ゴルフ連盟(IGF)が、2016年リオ五輪でのゴルフ競技招致の中心となっていたそうです。
IOC(国際オリンピック委員会)とIPC(国際パラリンピック委員会)は、現在協力関係にありますが、障害者ゴルフが種目になるには、どこが中心になるのでしょうね。
障害者スポーツは、競技の種目別に障がい者スポーツ団体があったり、障がいの種類によるスポーツ統括団体があるなど、複雑なんですよね。
障がい者ゴルフの組織では、DPワールドツアーが開催する障がい者ゴルフツアー(G4Dツアー)に協力している欧州障害者ゴルフ協会(EDGA)が、リオ五輪でのゴルフ競技採用が決定された2009年ごろに、障害者ゴルフをパラリンピックの正式種目にするための提訴をしたことがあるそうです。
その頃から、深見東州さんも障がい者ゴルフを支援するための具体的な取り組みを始めていますね。ISPS HANDA PGA アカデミー・プログラムでは、視覚障害や身体に障がいがある人たち向けのゴルフクリニックをプロが指導するという取り組みも支援しています。
そして深見東州さんと親しい、DPワールドツアーのキース・ペリーCEOの時代には、画期的な障がい者のためのゴルフツアー(G4D ツアー)が開始されました。また、プロによるコーチングのシステムも整備されるなど、障がい者ゴルフの普及とレベルアップの取り組みが大きく発展した時期でした。
そして R&Aと米国ゴルフ協会 (USGA) も、前述したように大きな角度から動き始め、また、国際ゴルフ連盟(IGF)も、パラリンピックへのエントリーをはじめとする障害者ゴルフの国際的発展を進めるための会議を始めているそうです。
2028年ロス・パラリンピックでの採用は成立しませんでしたけど、次のオーストラリアでの開催で、決まるといいですけどね。
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