北アイルランドで開催された、欧州男子ツアー、米国女子ツアー、欧州女子ツアー公認、2023「ISPS HANDA ワールド・インビテーショナル presented by Aviv Clinics 」が終わりました。
この大会は、ナイル・ホーランが立ち上げたモデストゴルフが主催する、北アイルランド・オープンという男子ゴルフの大会として始まりました。
その後、ナイル・ホーランが深見東州さんのISPS HANDA (国際スポーツ振興協会)に呼びかけ、2019年からタイトルスポンサーになると、男女同時開催、男女同じ賞金額の大会として、タイトルも「ISPS HANDA ワールド・インビテーショナル presented by Modest ! Golf Management 」に変わります。この年から欧州男子のチャレンジツアーと欧州女子ゴルフツアーの公認大会になりました。
コロナによる2020年の中止を経て、2021年からは欧州男子ツアー公認大会に昇格し、女子も米国女子ツアーと欧州女子ツアーによる共同開催になります。
そして、昨年からは主催者がアビブ・クリニック(Aviv Clinics)に変わっていました。その経緯はよくわかりませんけど、アビブ・クリニックは、欧州男子ツアータイトルスポンサーであるDPワールドの完全子会社になります。アラブ首長国連邦の医療戦略の強化のために、ドバイにアビブ・クリニックを設立し、認知機能の低下を回復させ、加齢によって失われた身体機能を回復させる最先端の医療プログラムを提供しているそうです。
ポルトガル、ザンブジェイラ・ド・マールで開催中のフェス MEO Sudoeste に出演したナイル。
— ナイル・ホーラン JP公式 (@niall_horan_JP) August 11, 2023
このあとハンガリーのブダペストで Sziget Festival に出演したのち、来週末はいよいよ #サマソニ で日本へやってきます!🇯🇵 pic.twitter.com/Ogly7D4xA3
ところでナイル・ホーランは、今年のサマーソニックに出場するため来日していましたね。したがって16日のプロアマ大会には出場していませんでした。
そして、プロアマに先立ち、14日と15日には、今年もG4Dツアーが開催されました。これはGolf Fort he Disabledという、DPワールドツアーが、通常のレギュラートーナメントと同時開催している障害者ゴルファーのためのツアーです。プロとして出場する選手が多いですが、現在は賞金が出ていないことが問題と、深見東州さんが言われてましたね。おそらく近い将来、賞金が出るように変わるのかもしれません。
結果は、障害者ゴルファー世界ランキング(WR4GD)1位のキップ・ポパート選手が、今季3度目の優勝を飾りました。
ポパート選手は下半身に痙性斜頸という脳性まひの症状があるそうですが、去年くらいから、次々と優勝を飾り、あっという間にランキング1位に上り詰めました。障害者ゴルファー世界ランキングが設立された時、最初に1位に輝いた ISPS HANDAアンバサダーのブレンダン・ロウラーさんにとって、最大のライバルと言えそうですね。
Highlights from the G4D Tour @ ISPS HANDA World Invitational presented by AVIV Clinics 2023 ⛳#G4DTour | #GolfForGood pic.twitter.com/PvxU3hf3p8
— DP World Tour (@DPWorldTour) August 16, 2023
本戦の結果ですが、女子は世界ランキング14位のレオナ・マグワイア選手や同16位のジョージア・ホール選手ら、世界ランキング100位内の選手たちが数人出場しています。日本からも西村優菜選手をはじめ3人が出場していました。
初日と2日目に、メイン会場となるガラゴルムキャッスルGCと、今年からマッセリーンGCに代わってリンクスのキャッスルロックGCを、それぞれ1ラウンドずつプレーします。上位60位までが3ラウンドに進み、3日目終了時には、男女とも上位35名までにカットされ、最終日に出場することができます。
西村優菜選手は、残念ながら最終日には残れませんでした。他の2名の選手は予選落ちでしたね。
優勝は、昨年4月にプロに転向したばかりのアレクサ・パノ選手でした。3人によるプレーオフを制して米国女子ツアー初優勝を飾りました。
パノ選手は、「USキッズ世界選手権」を2011年から4連覇、IMGキャロウェイジュニア世界選手権は13年から3連覇をはじめ、米国の女子ジュニアタイトルを総ナメにし、世界のジュニア競技でも多くのレコードを保持している19歳の選手です。
そして9歳の頃、世界王者を目指し、超難関コースで熱闘を繰り広げる小学生ゴルファー達を追ったネットフリックスのドキュメンタリー「ザ・ショートゲーム」が放映されて話題になったそうです。
11歳の時には、日本の女子ツアーに出場した経験も持ちます。その時にすでに165センチあり、天才少女がベールを脱ぐと日本でも注目されたそうです。
そんな若くして有名で超新星と言われたパノ選手も、プロになって以降は、ここまでパッとしませんでしたが、今回、19歳の誕生日に優勝を飾るという素晴らしい結果を出しました。
今年プロに転向したスーパールーキーのローズ・チャン選手は、6月に20歳で初優勝を飾りましたけど、それを上回る今年のシーズン最年少優勝になりました。ISPS HANDAアンバサダーのレクシー・トンプソンのような、180センチの長身選手で、今後の活躍が大いに期待される要注目の選手ですね。
A terrific ending to the @World_Inv_Golf here in Northern Island!@alexapanogolf breaks through on the third playoff hole to secure her maiden LET/LPGA title 🏆
— LPGA (@LPGA) August 20, 2023
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Fantastic to be joined by patron Enda Kenny and ambassador Brendan Scannell to present this year’s ISPS HANDA World Invitational trophies 🤝 #WorldInvitational #PowerOfSport pic.twitter.com/06VL0ci5py
— ISPS Handa (@ISPSHanda) August 20, 2023
The deciding moments of the 2023 ISPS HANDA World Invitational 🏆#WorldInvitational #PowerOfSport pic.twitter.com/xtUw8wCTIX
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"I could never have dreamt this up over recent years…"
— DP World Tour (@DPWorldTour) August 20, 2023
It's been a remarkable rise from the EuroPro Tour in 2021 to DP World Tour winner 🙌#WorldInvitational | @danbrown212 pic.twitter.com/xNJ2JvYwLH
男子の結果は、欧州男子のフィールドで3位のビクトル・ペレス選手は途中棄権し、世界ランキング60位のロバート・マッキンタイア選手は、2日目で予選落ちと、優勝候補が脱落する中、イングランド勢が頑張りました。世界ランキングは200位台と高くありませんが、ダニエル・ブラウン選手が、4日間通してトップを譲らずに欧州男子ツアー初優勝を完全優勝で飾りました。
2位には、2022年全米オープンを制したマシュー・フィッツパトリックの弟のアレックス・フィッツパトリック選手が入りました。3位にはエディ・ペパペル選手と、イングランド勢が上位を独占しました。
日本からも、星野陸也選手、比嘉一貴選手、岩崎亜久竜選手が出場し、星野選手が最終日まで残ったものの39位、比嘉選手は予選落ちで、岩崎選手は途中棄権しました。男子も松山英樹選手に続いて、海外で活躍する選手が出てほしいところですけどね。今後に期待したいと思います。
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