3月25日に、元米国大統領のバラク・オバマ氏を主賓ゲストに迎えて、第4回世界オピニオンリーダーズサミットが、高田馬場で開催されます。深見東州(半田晴久)さんが総裁を務めるNPO法人世界開発協力機構の主催で行われます。これまでも、驚くようなゲストが登場しましたけど、今回は驚きを超えてますね。昨年アメリカ大統領を退任した後も大人気の、大きな影響力を持つ人物ですから。
世界開発協力機構は、3月25日(日)「第4回世界オピニオン・リーダーズ・サミット オバマ大統領との対話」を開催致します。/ 世界開発協力機構公式サイト
【開催概要】
■名称 :第4回 世界オピニオン・リーダーズ・サミット オバマ前大統領との対話
■日時 :2018年3月25日(日)10:20開場 11:50開演 14:00終演予定
※早く終わる場合もあります。ご了承ください。
■開場 :ベルサール高田馬場
〒169-0072東京都新宿区大久保3-8-2住友不動産新宿ガーデンタワーB2
■備考 :同時通訳あり
オバマ元大統領は、世界開発協力機構のペイトロンに就任しているジョン・キー元ニュージーランド首相とも親しいようなので、そこから今回の話につながったのでしょうか?
まだオバマさんが大統領だった頃、ジョン・キー首相が深見東州(半田晴久)さんのことを誰かと話していると、大統領が関心を持って聞いてきたという話を、去年のイベントの時に聞きましたけどね。その時はオバマ氏を呼んでサミットを開催しましょうかなんて話もされていたように思いますけど、まさか本当にするとはさすがに思っても見ませんでした。民間団体がつい最近まで大統領だった人を呼べるなんて普通思いませんからね。深見東州さんのプロモート力を侮ってはいけませんね。
プロモート力というのか、ここまでのVIPになると、相手が協力するに値する活動をしているかどうかを、まず徹底的に調べるでしょう。それでも普通は来ないと思いますけどね。それが来るということは、オバマさんの事務所も、活動をよくよく理解された結果なんでしょうか。
今回のサミットは、オバマ大統領に対する質問形式で行われるということですけど、どんな質問内容になるのでしょう。
ニュースで安倍首相との会談も報じられていますが、もともと外交や安全保障などの問題で首脳クラスと意見交換するのが目的の来日ではないようですし、そうなると、あまり政治的に微妙な話題を取り上げられるのかどうか、よくわかりませんね。行って見てのお楽しみということになりますね。生オバマさんを見たいですし、深見東州さんが何を聞かれるのかも興味深いですね。
安倍首相、25日にオバマ氏と会談 訪日にあわせ / 朝日新聞デジタル
菅義偉官房長官は22日の記者会見で、オバマ前米大統領が24、25日の日程で来日し、安倍晋三首相と25日に昼食を兼ねて会談する予定と発表した。オバマ氏の来日は、2016年5月に現職大統領として初めて被爆地・広島を訪問して以来。
オバマ氏は、25日に都内で開かれる民間団体主催の会合「第4回世界オピニオン・リーダーズ・サミット」への出演に合わせて来日する。菅氏は首相とオバマ氏の会談について「旧交を温めるという思いの昼食会だろう」と述べた。
それでは参考までに、これまでに行われた第1回から3回までの世界オピニオンリーダーズサミットの内容を、その頃のマスコミ報道された内容をもとに簡単に紹介しますね。
2013年9月6日 第1回世界オピニオンリーダーズサミット
ヒルトン東京
後援
- 外務省、東京都
- 公益財団法人 日本国際フォーラム
- パシフィックフォーラムCSIS
参加者
- トニー・ブレア元英国首相
- 高村正彦自民党副総裁
- 伊藤憲一憲一日本国際フォーラム理事長、
- 平林博 元インド駐在特命全権大使、元フランス駐在特命全権大使
- ブレンダン・スキャネル 駐デンマークアイルランド特命全権大使
- ヒシャム・バドル エジプト・アラブ共和国外務次官 (国際機関担当)
- ラルフ・コッサ パシフィックフォーラム CSIS理事長
- 半田晴久WSD総裁
ブレア元首相からは「世界は21世紀のいま急速な変化を遂げつつある。中東で何が起こるにせよ、世界の未来を決めるのはアジアだ。その中ですべての国が自国の居場所を探している。日本や英国のように人口やGDPの縮小が避けられない元大国にとっては舵取りが難しいが、人権や民主主義のような価値観を守り抜いていくことが大切だ」との助言がありました。
また、北アイルランドとの長年の問題を解決した経験から、紛争解決のための “7つの原則” を提唱しました。
- 両当事者に争いを辞める意思がなければならない
- 過去への判断を変えるのではなく、将来に対しての合意がなければならない
- 平和はプロセスであり一過性のものではない
- 当事者は立ち上がる勇気をもたなければならない
- 指導者はリスクを負い、リーダーシップを発揮しなくてはならない
- 宗教が要素として絡む場合、平和の構築が難しいことを覚悟しなくてはならない
- 平和を信じるなら決して諦めてはいけない
アイルランド紛争のもう一人の当事者だったブレンダン・スキャネル氏は、「外交に40年携わってきたが、和平は一晩で成功することはない。誰かがリーダーシップを発揮しなければならない。文化的な社会にテロは無用であり、紛争は解決するためにあると信じている」と述べました。
それから、ヒシャム・バドル氏の、中東問題は宗教問題ではなく政治問題だという意見も注目する内容でした。そして合法的な仲介者の存在が重要だと述べました。
半田晴久総裁は、米国による日本への本音にふれ、日米関係を強固なものにするためのしたたかな外交力の必要性や、中国の台頭などを念頭におき、外務省による世界中の数々の会議への参加を増やす重要性について語りました。また、政治家は60%解決すれば成功で、100%解決はあり得ないとの所見を述べていました。
2013年11月16日 第2回世界オピニオンリーダーズサミット
舞浜アンフィシアター
後援
- 外務省、防衛相
- アメリカ合衆国大使館
- 公益財団法人 日本国際フォーラム
- パシフィックフォーラムCSIS
参加者
- ビル・クリントン元大統領
- コリン・パウエル元国務長官
- ジェイムズ・ケリー元国務次官補
- ラルフ・コッサ パシフィック・フォーラムCSIS理事長
- 半田晴久世界開発協力機構総裁
- 伊藤憲一日本国際フォーラム理事長
- 小池百合子衆議院議員
- 藤崎一郎前駐米大使
- 半田晴久WSD総裁
クリントン元大統領は、当時の安倍首相に対して、その政策への理解を示しつつも、それを貫くには周囲の抵抗を覚悟しなければならないことと、ブレない姿勢を貫くことをアドバイスしていました。また、「一部の人たちはあれはダメ、これはダメと言って来る、現状維持を求める人が多いから。でもそこは忍耐力を持って、強力に、しかし謙虚に取り組むこと」などとアドバイスしていました。
また、日本に対しては、経済をもっと成長させること。高齢化の進む日本だが、もっと移民を受け入れることと、女性の労働市場の拡大と確保、若者へ夢や希望を抱かせることを提案しました。そして、もっと若者に語りかけ、留学などいつでも世界へ飛び出し、他の国の人々と働かなくてはならないことを伝えるべきと述べました。
コリン・パウエル元国務長官は、「より良き日米関係とリーダーシップについて」というテーマで、理想的なリーダーシップ論、そしてシリア、北朝鮮、中国の軍事増強への懸念を語りました。
リーダーシップを取る上で最も大事なことは、「部下へ目的を持たせること」だと断言していました。次に「部下に権限を与えること」も大切だと述べました。人は信用されていると思うと、力を発揮するからだそうです。
半田晴久総裁は、軍隊など大きな組織では全くその通りでしょうと、その考えを大いに称賛しつつ、経営者の立場としては「中小企業の場合は95%までリーダーが責任を負わないと普通に権限を委譲すると潰れてしまう。また、社員には社長の情熱の10分の1も伝わらないから、訴え続けることが大切」と述べました。
また半田晴久総裁からは、「日米同盟」「アジアの国々との関係」「力の均衡」の3ポイントについての講演もありました。第一に、日米同盟とは、安全な航海には書かせない灯台のような公共財であり、アジアの安全保障に対し重要な役割を果たしていると語りました。第二に、中国の台頭と北朝鮮の変化が顕著であるアジアで、日米同盟を基軸とし、フィリピン、ベトナム、オーストラリアなどと、2軸、3軸、4軸のアジア公共財を持つ必要性を語りました。第三に、ハードパワーのほかに、文化や芸術などのソフトパワーも必要であり、双方をあわせた「スマートパワー」の重要性と、経済の枠組みで対応していく必要性を語りました。本当は、町村衆議院議員が来る予定でしたが、天候不良で出先から戻れずに参加できなかったため、急遽かわりに基調講演を行ったそうです。
2014年10月17日 第3回世界オピニオンリーダーズサミット
東京プリンスホテル
後援
- 外務省、防衛相、東京都
- 公益財団法人 日本国際フォーラム
- パシフィックフォーラムCSIS
参加者
- トニー・ブレア元英国首相
- ジョン・ハワード元オーストラリア首相
- フィデル・ラモス元フィリピン大統領
- 高村正彦自民党副総裁
- カート・キャンベル元米国務次官補
- ラルフ・コッサ パシフィック・フォーラムCSIS理事長
- ブレンダン・スキャネル 元駐日アイルランド大使、駐デンマークアイルランド大使
- ヒシャム・バドル エジプト外務次官、元駐日エジプト大使
- 伊藤憲一日本国際フォーラム理事長
- 平林博(元インド駐箚特命全権大使、元フランス駐箚特命全権大使)
- 半田晴久WSD総裁
「グローバリゼーションにはチャンスと課題がある」というテーマで行われ、半田晴久総裁が、まずグローバル化が進めばナショナリズムも進むが、日本は普遍性のあるグローバル化の方向に進まなければならないと述べました。
グローバリズムといっても、経済と政治・外交・安全保障などの側面があります。多方面にわたる内容になりましたけど、まず、ジョン・ハワード元オーストラリア首相は、「かつてグローバル化によって、何億という人々を貧困に追いやるということがあった。しかしグローバル化を敵とみなさず、仲間と思った方が良い。絶対貧困は2000年以降確実に減っている。世界経済の未来は、いかに勢いを維持するかというところにある。世界各地をみるとグローバル化を実践している国々は、そうでない国より経済の回復が早い」と述べました。
トニーブレア元英国首相は、グローバル化は止められない勢いだとし、世界は解放される時に力を発揮する。政府が変化に適応していくことの重要性を説きました。グローバル化が機能するのは心を開きあうとき、国境がなくなれば世界は平和になると述べました。
また、現在の世界は一つの事象が連鎖する相互依存型になっていることを強調し、米連邦準備制度理事会による量的緩和の縮小継続宣言がマーケットに及ぼした影響に言及し、またエボラ熱による危機などは、グローバルに対応する時代だと述べました。その上で、テロ根絶に関してのグローバルな取り組みについて提案しました。
フィラデル・ラモス元フィリピン大統領は、今アジアにおける一番の問題は貧困であり、気候変動であり、病気の問題であり、宗教観の違いもあると述べ、人々が一丸となっていられるのはグローバライゼーションに普遍性があるからだと述べていました。
いずれのサミットもここでは書ききれないほどの内容ですけど、参加した人たちからは、報道では聞けないような貴重な内容や現状に関する情報を得ることができたという声があったそうです。また、世界の問題について、わかりやすく話してくれたので、今まで理解できなかったことがわかるようになったという声もあったようです。
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