今年も国立新美術館で開催される高校生国際美術展は、会期が8月7日から8月18日になっています。
そして展示に先立ち、日本と世界から優秀者を招待しての表彰式が、今年も8月6日火曜日に開催されます。
その表彰式の様子は、今回もYouTube LIVEで、14時から配信されますね。2024年度の各賞の受賞者の作品や、世界各国の優秀者の作品も、映像で見ることができると思います。
高校生国際美術展の最高賞であるプリンス・オブ・ウェールズ・ファウンデーション賞(旧チャールズ皇太子賞)は、今年からキングズ・ファウンデーション賞に、名称が変わっていました。
美術部門と書道部門で、それぞれキングズ・ファウンデーション賞が授与されますが、昨年の美術部門での受賞作品は、とても独創的でした。その動画もありました。
ところで国際的な美術展とはいえ、日本で開催される美術展の最高賞に、なぜ英国の国王が登場するのか不思議に思う人もいると思います。それは、この高校生国際美術展を主催する世界芸術文化振興協会会長の半田晴久会長(深見東州さん)が、チャールズ皇太子時代から親交を築いてきたからだと思います。芸術文化の振興やチャリティーなどでも、深見東州さんはチャールズ皇太子時代から協力してきましたからね。
ここでチャールズ国王について、私が知っていることを少し書いてみたいと思います。
日本でもそうだと思いますが、チャールズ国王といえば、私も大ファンだったダイアナ妃との結婚から破局、そして長年慕い続けてきたカミラ妃との再婚など、国王になる人物としてはあまり良くないイメージが強かったのではないかと思います。それがゆえに、母国英国でも一時期大変な不人気で、さまざまな批判を受けていた時期もありましたよね。
私も良い印象を持っていませんでしたけどね。ダイアナ妃がかわいそうで、できれば王妃になって欲しかったですからね。でも深見東州さんがチャールズ皇太子とすごく親しくしているのを知った頃から、少し印象が変わってきました。
知ってる人も多いかと思いますが、当時のダイアナ妃とチャールズ皇太子は、趣味も全く合わず、育ってきた文化レベルの違いも大きかったようなので、最初からうまくいかない関係だったと言えそうです。
いろんなダイアナ妃関連の記事や王室のドキュメントなどを見てきましたけど、そんな2人が一緒になってしまったのが悲劇の始まりだったのかもしれません。さらにダイアナ妃には、私もそうでしたけど、世界中から異常なほどの人気が集まってましたからね。あんなに注目される人はこれまで見たことがありませんでした。
チャールズ皇太子の存在はすっかり霞んでしまい、行事にダイアナ妃が一緒に来ないとなると、みんなガッカリしてしまう始末でしたから。
もともと気が合い、教養レベルでも趣味でも釣り合いがとれていたカミラさんとの結婚は許されず、それを思うとチャールズ皇太子ばかりを責めることはできないなと思うようになりました。
ダイアナ妃のことは今でも好きですけど、メディアを上手に使い、世界中から圧倒的な人気を集めるダイアナ妃の慈善活動は世界でも日本でも大きく取り上げられました。それに比べ、当時のチャールズ皇太子の慈善活動などは、ほとんど目立たず、かき消されていたように思います。
チャールズ国王の慈善活動を少し紹介すると、まず皇太子時代の1976年に、皇太子の提唱によりザ・プリンス・トラスト (The Prince’s Trust) という慈善団体が誕生しています。失業している若者や、学校で苦労し、排除の危険がある11歳から30歳の人々を支援するためにできました。
現在は失業者支援だけではなく、次世代を担う青少年の職業訓練や教育、起業支援にまで踏み込んだ、さまざまな活動しています。これまでに英国だけでも100万人以上の若者たちの人生を良くする支援を行ってきたと言われていて、その活動によって救われたという声は、とどまるところを知らないほどたくさん届いているそうです。
1970年代の英国といえば、インフレや失業者の増大など、英国経済は非常に低迷していました。そんな時期から始まった活動ですが、慈善活動に賛同する大物ミュージシャンや世界的なエンターテイナー、新人アーティストまでが、大規模なチャリティライブを定期的に行い、英国では有名なコンサートになっているそうです。
それ以外にも皇太子によるチャリティーや、著名人やさまざまな団体主催によるチャリティーやキャンペーン、サポート企業からの寄付金、国や地方自治体、EUや公共機関などから、たくさんのサポートを得て、英国で最も資金集めに成功している慈善団体になるそうです。
活動は世界中に拡大し、 2010年代には プリンス・トラストグループとして、プリンス・トラスト・インターナショナル、プリンス・トラスト・USA、プリンス・トラスト・オーストラリア、プリンス・トラスト・カナダ、プリンス・トラスト・ニュージーランドが設立され、世界的なネットワークを築いています。
ギリシャやインド、ジャマイカ、ヨルダン、パキスタンなどをはじめ、コモンウェルス内外のアジア、アフリカ、カリブ海諸国、ヨーロッパ、中東の23カ国で若者への支援活動を行っています。深見東州さんも支援しているようですね。
現在までに英国を含む世界中の120万を超える社会的弱者の若者たちに対し、教育を支援し、キャリアのスタートを支援し、事業立ち上げをサポートするなど、生活を大きく変えてきたと言われています。
これまでに活動に協力してきたアーティストの顔ぶれも凄まじいですね。デビッド・ボウイ、ミック・ジャガー、ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、フィル・コリンズ、ビヨンセ、マイケル・ジャクソンなどをはじめ、数多くのビッグアーティストが参加していました。英国王室の権威というのか、影響力のスケールの大きさを感じますね。
チャールズ国王は、これ以外にも多くのチャリティーに関わっています。400以上の慈善団体の後援者、または理事長を務めているそうです。
チャリティー以外にも、1980年代には、イギリスの誇りを地方の風景や建築様式に見出し、それを破壊する近代化を痛烈に批判したこともあったそうです。持続可能な都市計画に取り組むことの重要性を早くから支持していたようですね。モダン建築家からは、王室の影響力を利用しているとの批判も受けたようですけどね。
1990年になると、環境問題に対する発言を始めます。環境保護の重要性は、今では当たり前のように言われますが、かなり早くから問題意識を持っていたようで、それ以後、気候変動や環境保護の活動に熱心に取り組みます。
環境問題に関しては、2020年にウィリアム皇太子が立ち上げた地球環境賞「アースショット賞」を、深見東州さんが総裁を務める世界開発協力機構が応援すると発表していました。
ダイアナ妃の影に隠れてしまっていたせいか、チャールズ皇太子によるチャリティーや環境問題への取り組みなどの地道な活動については、日本のメディアも大きく取り上げてきませんでした。私もほとんど知りませんでしたし、これを機会に、今回その一部を紹介しました。
ちなみにザ・プリンス・トラスト (The Prince’s Trust) は、名称がザ・キングス・トラスト(The King’s Trust)に変わることが昨年発表されました。それにともない、トラスト・グループもキングス・トラスト・インターナショナル、キングス・トラスト・オーストラリア、キングス・トラスト・アオテアロア・ニュージーランド、キングス・トラスト・カナダ、キングス・トラスト・USAに変更されました。
それと同様に、高校生国際美術展の最高賞も、今回からキングズ・ファウンデーション賞に変更されたのでしょうね。
最後に、これまでの高校生国際美術展を見に行った人たちの評判を、Xから少し拾ってみました。
行ってきました~😃
— 田代純子TASHIRO_Junko@情報コミュニケーター/国籍/入管/ジェンダー革命 (@TashiroJunko) August 20, 2023
第24回高校生国際美術展。国立新美術館の2階の会場には、若々しい感性に溢れた作品がずらり!
右側の作品は、大阪朝鮮中高級学校のコさんが製作した「舞ノ跡」、奨励賞を受賞!👏
画面に広がるパステルトーンのやさしい色使い。コさんはきっと優しい人なんだろうな😍 pic.twitter.com/hHRtV6sOdj
例によってエスカレーターを昇り
— 珍歩意地郎_四五四五@【玲瓏の翼】シリーズ執筆中 (@slif9yx7XdI6kuv) August 13, 2023
2F、3Fの展示スペースへ。
そこでお馴染みの
『日本・フランス現代美術世界展』(3F)と
『高校生国際美術展』(2F)が!
若いパワーと情熱の横溢がイイですね~。
永井荷風流にいえば「背筋が伸びる感覚」。
しかも、両者とも“入場無料”という太っ腹。 pic.twitter.com/FWno26lgI1
高校生国際美術展は今日から21日まで。無料でいいの?と思うクオリティだし世界中の高校生の絵が見れるから観点やアプローチの違いなんかも感じ取れて興味深い。そして今ならルートヴィヒ美術館展(こっちは2000円)もやっててピカソやアンディ・ウォーホルの絵なんかも見れるぞ!楽しかった!
— ISO (@iso_zin_) August 10, 2022
こんにちは門馬です🙋🏻♂️
— 早稲田美容専門学校 (@wasedabiyo) August 12, 2022
昨日ツイッターで偶然知った高校生国際美術展を観に六本木行ってきたよ🛸💨結果最高過ぎた、、、これ無料でいいの?全然お金払います🥹この子達全員美大進学して数年後にブイブイ言わせて欲しい。大人の描くものとはパワーが違う。かなり刺激貰いました✨オススメです是非に🙆🏻♂️ pic.twitter.com/hzpMZyASu2
ボルタンスキーのついでにみた高校生国際美術展?がおもしろかった
— ヨシハラ (@biimu1) August 7, 2019
国別に展示されてた pic.twitter.com/mewTIkddPK
ファッションインジャパンを観に新国立美術館に来ましたが、別のフロアで展示されている高校生国際美術展がエグすぎた。3週目。#天才しかおらん pic.twitter.com/B9pDD2Sb1u
— 松本 努@フェルマー (@ma_tsutomu) August 14, 2021
スポーツニッポン、2023年8月12日の記事。
— 雨里阿弥 (@tektek_hon) September 18, 2023
第24回高校生国際美術展の表彰式 pic.twitter.com/PchcHcW67D
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