3月9日から12日まで、ニュージーランドのクイーンズタウンでISPSハンダ・ニュージーランド・オープンが開催されます。
この大会は、ニュージーランドのナショナルオープンとして、1907年に始まった伝統あるトーナメントになります。豪州男子ツアーであるISPS HANDA PGAツアー・オブ・オーストラレイジアの主催で行われます。去年はBMWとの共同タイトルでしたが、撤退したため今年からはISPSハンダ・ニュージーランド・オープンとなりました。
去年も日本から16人の選手が出場しました。今年も、日本ゴルフツアー機構とのパートナーシップが更新され、さらに多くの25人以上の日本選手が出場する予定のようですね。
公式サイトを見ると、今の所日本からは宮里優作、薗田峻輔、武藤俊憲、藤本佳則、片岡大育、竹谷佳孝選手らが紹介されていました。地元のニュージーランド、そしてオーストラリアからは、日本でもおなじみのマイケル・ヘンドリー、ブレンダン・ジョーンズ、ブラッド・ケネディ、アダム・ブランド、そしてディフェンディングチャンピオンのマシュー・グリフィン選手が紹介されています。
ISPS Handa New Zealand Open / 公式サイト
昨年の同トーナメントで、3日目にトップに立ちながら最終日の土壇場で逆転され、海外初優勝を逃した谷原秀人選手は今回どうなるのでしょう。
目下、4大メジャーのマスターズ出場をかけ、世界各地のトーナメントに出場しているようです。今週3月2日からメキシコで開催される世界選手権シリーズのWGCメキシコ選手権にも参加するようです。現在世界ランク56位ですので、参加資格となる大会開催前週の50位以内を目指していると思います。
ところで、このニュージーランドオープンというのは、プロアマ形式での大会になります。まず、プロとアマがペアになり、そして2日間の予選ラウンドを戦い、そこから上位40組が3日目に進み、さらに上位10組が最終日に進出するというものです。
もちろんプロの選手たちは、プロだけのスコアで個人戦を争います。上位60名がファイナルラウンドに進んで優勝を争うところは通常のトーナメントと同じです。それをうまく組み合わせて行うところが珍しいですね。日本では見られませんが、世界では、AT&Tペブルビーチナショナルプロアマや、アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権など、いくつかあるそうです。
初日2日は総勢140組以上のペアが出場するため、ザ・ヒルズGCと、ミルブルック・リゾートGCの2箇所で交互にプレーするようですね。もともとクイーンズタウンそのものが美しい景観を誇る世界有数の保養地、リゾート地ですから、それらのコースも、とても美しいコースだそうです。
特にザ・ヒルズ・ゴルフクラブは、人口1人当たりのゴルフ場の割合が世界一というニュージーランドでも屈指の名コースで、地元の名士であるマイケル・ヒル氏がつくったプライベートコースなのだそうです。自然の景観と彫像が点在し、マッチしている名コースだそうです。
ニュージランドは人口が460万人ほどに400以上のゴルフコースがあるそうですから、ゴルフの盛んな国だったんですね。
ちなみにゴルフ場が一番多い国はやはりアメリカで、世界の半数近い15000以上のゴルフ場があるそうです。2位が英国で約2800、そして3番目に日本の約2380と続きます。以下、カナダの2300、オーストラリアの1500、フィリピン940と続きます。
こうして見ると日本も多いですよね。多くが高度成長時代からバブルの頃にできたようですけどね。オリンピックにゴルフが採用されたこともあり、日本では改造が主で増えていないそうですけど、世界においては増え続けているそうです。
このプロアマには、世界の政財界の要人や、有名スポーツ選手やエンターテインメント業界のセレブ達が集うそうです。ゴルフの他にも朝食会やランチョンパーティ、ウェルカムパーティなど、様々な交流の機会が用意されているそうです。ニュージーランドのジョン・キー首相も来ているようですね。
もともとはニュージーランドのクライストチャーチの大震災からの復興を支援するため、ニュージーランドの要請を受け、ニュージーランド女子オープンのスポンサードをするようになったのが、ニュージーランドでの社会貢献の始まりだったと思います。震災の影響でスポンサーがつかなくなり、深見東州さんのISPSハンダにお話が来たのでしょう。企業のような費用対効果を求めるのであれば支援するのは難しいのかもしれませんが、社会に対しての貢献度合いを重視するISPSだからこそ支援する決断に至ったのでしょう。
今年から、そのニュージーランド女子オープンは、5年間続いたISPSハンダから、マクケッソン・ニュージーランド女子オープンとして、新たに米国女子ゴルフツアーのトーナメントへと発展を遂げています。その過去5年に及ぶ大会では、地元ニュージーランドのリディア・コなどのトップスター選手も生まれました。ニュージーランドにとっても、世界のゴルフ界にとっても、素晴らしい結果になっていると思います。
そして昨年11月、ブラインドゴルブ国際大会が開催された森林公園における、今回のニュージーランドオープンの調印式では、トーナメントディレクターのマイケル・ダレンディング氏が、「半田先生、どうもありがとう。先生のおかげで、またおきな友好関係を築くことができた。この大会を通して、ニュージーランドと日本の友好がさらに深まることを願っている」と言われてました。
同席したニュージーランド日本関係政府特使(元駐日ニュージーランド大使)のイアン・ケネディ氏は、「ゴルフだけではなく、ビジネスのネットワークづくりや人材交流の機会としても期待している。これからも半田先生が、両国の架け橋となることを祈ってます」とスピーチされてました。
そのような両国の友好関係や経済交流にも、大きな役割を期待されているのが、このニュージーランドオープンなんでしょうね。
元プロ野球選手の桑田真澄がNZオープンに出場 / GDOニュース
3月9日(木)から12日(日)に、ニュージーランド・クイーンズタウンにあるミルブルックリゾートとザ・ヒルズの2コースを使用して開催されるPGAオーストラレイジアツアーの「2017 ISPSハンダ ニュージーランドオープン」に、元プロ野球選手の桑田真澄が出場することが分かった。
桑田は、プロ野球の読売ジャイアンツやメジャーリーグで活躍し、通算173勝を挙げた投手。過去には、2011年5月に国内男子下部のチャレンジツアー「富士カントリー可児クラブチャレンジカップ」、2012年9月に開催された国内男子ツアーの「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」に主催者推薦で出場している(いずれも予選落ち)。
出場について、「ゴルフと野球の投手は似ているところは、1球1球で気持ちを切り替える必要があることです。難しいコースセッティングの中で、一つでも多くパーを取りたいです」とコメントしている。
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