秋に燃ゆる国民のコンサートが、今年も開催されることになりました。2014年から開催されてますので、今年で3回目になりますね。まだ広告やポスターなども出てませんので、詳細は分かりませんが、深見東州さんのラジオ番組「深見東州のぜんぶ私の歌、ぜんぶ私の話」で少し紹介されていました。
深見東州さんに日本歌曲を歌ってほしいというリクエストがとても多いそうで、「今回のコンサートでは、日本歌曲を私一人で二十数曲歌いまくります」と言われていました。日本歌曲の夕べということで、みんなが知っている日本の名曲を歌うそうです。
これまでも、日本歌曲や童謡などをコンサートでは、よく歌われていました。先日のアンジェラ・ゲオルギューとの共演でも、日本の歌をピアノ演奏だけで歌われました。そんな感じのコンサートになるのかもしれません。
深見東州さんが歌う日本歌曲には、とても定評があります。発音がまず正確ですね。声楽家の人が声楽の歌い方できっちりと日本の歌を歌うと、「う」母音が「お」母音に聞こえてしまう人もいますね。だから、日本語の歌詞の意味と違って聞こえることがありますよね。
深見東州さんの歌う日本歌曲には、そういうことが全くありません。とても綺麗な発音で、日本語を大事に歌っていることが感じられます。
もともと西洋で発達した声楽の技法で日本語を歌うのは、かなり難しいという話を、音楽をやってる人から聞いたことがありました。
深見東州さんの、日本における声楽の恩師である栗林義信前二期会理事長は、「最終的に歌曲をどう歌うかが、声楽で一番難しい」と言われていたそうです。これは、特に日本歌曲のことだけではないと思いますが、日本の歌はシンプルで美しいメロディゆえに、どのようにそれを表現するのかで、歌の力量が試されるようですね。
ベルカント唱法は、イタリア語にあう発声で発達してきたのでしょうから、その発声で日本語を乗せるとなると難しさもあるのでしょうか。しかしホセ・カレーラスやドミンゴ、またキャサリーン・バトルなどは、日本歌曲を歌っても最高に素晴らしいと、深見東州さんは絶賛されていました。ということは、日本語であっても、歌い方次第だと言えそうですね。そういう観点から聴いてみるのも、面白い気がします。
それから、当たり前なのかもしれませんが、何より日本語の歌詞をよく理解した歌い方をされていますね。だからその歌詞の意味する情感が伝わってきて、情景が浮かぶように感じます。これは、ただ綺麗に歌うだけでは決してそうはならないと思いますね。
あと、日本語の性質についても、とても研究されていると思います。どうやったらより素晴らしく歌えるのか、日本語の美しさを損なわずに歌えるのか、歌手なら誰でもやっていることだと思いますが、その工夫に一味も二味も違うものがあるように思います。
それから声が美しいことは今さらいうまでありませんよね。そして声にとても表情があるのですが、かといって押し付けがましくなく、仰々しくなく、他の歌手の声よりも、澄み切った心地よい声に感じます。勇気づけられるし、暖かく包まれてしまうような声なんですよね。
今回の選曲については、まだわかりませんが、明治大正の頃の日本歌曲だけでなく、昭和平成のスタンダードになってるような楽曲も含まれないかなと期待しています。衣装も毎回楽しませてくれますが、今回は日本歌曲なので和風になるのでしょうか。どのような姿で登場されるかにも期待しています。
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