南アフリカのケープタウンで開催されたスポーツ平和サミットは、水泳のイアン・ソープ選手も参加したそうです。他にも地元の有名選手らが参加し、またスポーツ界だけではなく、政界、思想界のリーダー達も参加し、スポーツに関する重要な事項について、1万5千人の参加者の前で、ディスカッションが行われたそうです。
第4回 スポーツ平和サミット」(WSD共催)の記事が、南アフリカの新聞に掲載されました
このサミットが最も重要視しているのは、特に貧困の地域に草の根のスポーツを根付かせることだそうです。先日も書いたように、貧困からくる様々な問題において、スポーツの果たす役割がとても大きいと信じるからでしょう。また、スポーツが、ばらばらな人たちを一つにまとめ、協力、発展、ひいては平和をも推進するとの確信からでしょう。スポーツだけで全てが解決することはなくても、まず、非行に走る子供たちが激減するという事実があります。そして、有名なスポーツ選手のいうことならば聞いてくれるという教育効果もあるようです。そして、何よりスポーツは、みんなの協力する心や助け合う心、そしてリーダーシップも養いますから、それは日本でも同じように言われているスポーツの効用であると思います。
深見東州さん(半田晴久WSD総裁)は、子どもたちが貧困の連鎖を断ち切り、置かれた境遇を抜け出すために、教育とスポーツは車の両輪であると語り、「そう考えて、私たちは若者を激励するためにスター選手を呼んだのです。一流選手に出会うことは、子どもたちにとって、一生懸命勉強しようという動機づけになります。スポーツがやる気を引き出すのです。」と述べられました。また、「参加者のみなさんが、スポーツが地域社会にもたらす奇跡に目を開かれることを願っています。このサミットは、スポーツが人の生活にもたらす重要で驚くべき役割に焦点を当てます。スポーツはばらばらな人たちを一つにまとめ、協力、発展、ひいては平和をも推進するものなのです」と語ったそうです。
そういうことで深見東州さんも、スポーツの環境を整え支援するのに多くの資金をこれまでに南アフリカで提供されてきたそうです。地元のサッカーチームであるムプマランガ・ブラックエイシズFCと、ファイブス・フットボールを後援しているのもその一つなのでしょう。このチームは、スポーツを通じて、人間の最も善良な性質を引き出しているそうです。
ワールドカップを制覇したクリケットのゲイリー・カーステンは、今回のサミットで、約18ヶ月前、地元高校の校長に案内され、カエリチャ地区の10校の学校を巡った時のことを話しました。そして彼は、カエリチャの多くの学校にスポーツ施設がないことに気付きます。校長先生に生徒数を尋ねると、8,500人ほどいるとのことです。それだけの生徒がいながら、どの学校にもクリケット場が一つもなく、我が国の国技を学ぶ機会すら与えられていないことにショックを受けたと話し、それでカーステンは、自身の率いる財団を通じて旧黒人居住区にクリケット場やネットを設置し、コーチを配置する事業に乗り出したそうです。
カーステンは、「スポーツが私の人生に大きな機会と恵みを与えてくれたことは、私にとってもっと重要なことです。だからこうして、私の力の及ぶ限り、恵まれない子どもたちにそのような機会と恵みを分かち与えたいと願っています」と語ったそうです。
サッカー元南アフリカ代表のルーカス・ラデベは、草の根レベルのスポーツを振興させる唯一の方法は、若者たちに地元チームに参加するよう促すことだと語り、「そうすることで、才能ある若者を継続的に取り込めます。次々に育ってくる才能を開花させることが、結果的に成功に繋がります。」と述べていました。
深見東州さん(半田晴久博士)は、創立間もない南アフリカ・ルター大学の総長にも就任されたそうですね。同大学は人文学、宗教、音楽、スポーツに力を入れているそうです。
今回で4回目となったスポーツ平和サミットですが、もともと人間開発と平和を推進することのできるスポーツの役割を盛り立てるために始まったそうで、これからも回を重ねていくことで、大きな影響力を世界に発信していくのではないかと思いました。
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