前回はアンコールワットでの薪能を紹介しました。実際に見た人はとても幽玄でロマンチックな舞台だったのではないでしょうか。想像しただけでも、いいなぁと思えます。
でも、もっと驚くのは、エジプトのピラミッドのスフィンクスの前でも薪能を開催されています。とても壮大なスケールの薪能だったでしょうね。
しかし、あんな砂漠のようなところですから、舞台を作るのも大変だったでしょうね。そして、実際に舞台で舞っていても、砂とかが飛んでお面の中にはいるんじゃないかとか、気になりそうです。それでも、エジプト政府がこのイベント開催に大歓迎だったそうですから、困難な中でもやるだけの意義があったのでしょう。
バックにうっすらとスフィンクスが写っているのがわかりますね。
この時は、深見東州さんと辰巳満次郎さんが石橋(連獅子)というダイナミックな能を披露され、宝生流宗家の宝生英照氏が、「翁」を舞われたそうです。
さぞかし見応えがあったでしょうね。人類史上もっとも古い石像の前で舞う能は、能楽堂のような屋内で見るのとはまったく違うのは当然でしょうけど、なにか妙に背景とマッチしている気もします。
深見東州さんが、いつだったか、東京大薪能で都庁の高層ビル街と能舞台が全く違和感なく溶け込んでいることを述べていました。能というのは、日本の伝統芸能ですが、近代的なものにも溶け込み、古代の世界遺産のような建造物にも溶け込むという、それも西洋、東洋問わずにそうなる不思議な魅力があるようです。
深見東州さん、ターバンがお似合いです。どちらがエジプト人かと思ってしまいますね。
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