豪州男女ナショナルオープンが同時開催された「ISPS HANDA オーストラリアンオープン」が終わりました。今回、男子は米国のリッグス・ジョンストン選手が、なみいる地元オーストラリアの強豪選手を抑えて優勝しました。
キャメロン・スミス、マーク・リーシュマン、ルーカス・ハーバートの3選手は、今季LIVゴルフのチーム戦総合優勝を果たした、4人全員がオーストラリア人で構成されたRipperGCの主力メンバーです。今年はじめにオーストラリアのアデレードで開催されたLIVゴルフ第2戦では、昨年のアデレードではリブゴルフ最大の観客動員数を達成しましたけど、さらに増えて9万4000人以上のファンが来場しました。その大変な盛り上がりの中でRipperGCが、チーム戦優勝を飾っていました。
他にもオーストラリアのパリ・五輪代表に選出された、ISPS HANDAアンバサダーのミン・ウー・リー選手、昨年のこの大会の覇者で、今季のLIVゴルフ個人戦でジョン・ラームに次ぐ2位の成績を収めたチリのホアキン・ニーマン選手らも出場していましたけど、最後は2位に-3の差をつける-18での堂々たる優勝でした。
全く知らない選手でしたけどね。そのはずです。アリゾナ大学卒業後、今年春からプロに転向したばかりの24歳の選手でした。ツアーのシードもない世界ランキング954位の選手でしたが、この優勝によってDPワールドツアー2年間のシードを得ました。世界ランキングも316位に急上昇しています。
Holding off a group of home favourites desperate to win the Stonehaven Cup, American Ryggs Johnston scored the biggest win of his professional career 🏆#AusOpenGolf https://t.co/Pz5EHS1Tvs
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How it finished at Kingston Heath 📊#AusOpenGolf
— DP World Tour (@DPWorldTour) December 1, 2024
女子は、元世界ランキング1位の申ジエ選手が、この大会2連覇中のアシュリー・ブハイ選手の追い上げをかわして優勝しました。ISPS HANDAアンバサダーでもある南アフリカのアシュリー・ブハイ選手は、2打差の2位で3連覇はなりませんでしたね。
3位以下とは10打差があり、優勝争いには絡んでいませんが、ISPS HANDAアンバサダーで、昨季米国女子ツアー3勝しているハナ・グリーン選手が4位タイ、ミンジー・リー選手が7位タイという成績でした。ちなみに単独3位には韓国のアマチュアのヤン・ヒョジン選手が入りました。
2024 Women’s @ISPSHanda #AusOpenGolf wrapped ✅ pic.twitter.com/ojcnYsTA2M
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そして、障がい者ゴルフのオール・アビリティ選手権も同時開催されました。DPワールドツアーのG4Dツアーの今季初戦になります。
G4Dツアー(障害者のゴルフツアー)とは、障害を持つゴルファーも健常者のプロゴルファーと同じコースで同じ週にプレーすることで、健常者と同等の評価を受けるに値するということを示すために、2021年にEDGA(欧州障害者ゴルフ協会)とヨーロピアンツアーグループの共同事業として設立されました。
ヨーロピアンツアーグループは、ボランティア主導の組織からセミプロの組織へと移行するために、EDGAを財政的に支援しています。障害を持つゴルファーへのプレー機会の提供、参加率の向上、世界的な認知度の向上、商業機会の創出、障害者コミュニティとの関わりなどにおいて、サポートしているそうです。
ヨーロピアンツアーグループが、積極的に障害者ゴルフの普及と推進に関与するようになったのは、時代の流れもあると思いますが、深見東州さんの障害者ゴルフに対する支援と情熱の影響が、かなり大きかったのではないかと思っています。
DPワールドツアー前CEOキースペリー氏は2019年に、長年にわたる障害者ゴルファーへの支援に対し、深見東州さんにヨーロピアンツアー障害者ゴルフプログラム名誉アンバサダーを授与することで、その貢献を表彰していました。
障害者ゴルフには世界ランキングも設定され、現在1位のキップ・ポパート選手、3位で、ISPS HANDAアンバサダーのブレンダン・ロウワー選手、女子でランキング最高位のダフネ・ヴァン・ハルテン選手の3人は、R&Aと共催で開催されたG4Dオープンの優勝者であり、数々の大会で優勝を飾るなど安定した実績を重ねてきました。他の障害を持つ選手たちや、これから取り組むゴルファーたちに、多くの良い影響を与えてきたと言われています。
キップ・ポパート選手は脳性麻痺で何度も脚の手術をしているそうです。ブレンダン・ロウワー選手は、エリス・ファン・クレフェルト症候群という稀な疾患により、平均より身長がかなり低くなっています。ダフネ・ヴァン・ハルテン選手は、12歳の時に健康診断で側湾症と診断され、その後背骨の湾曲が悪化し、17歳の時に側湾症の悪化を防ぐために背中にピンとネジを入れる7時間に及ぶ手術を受けたそうです。現在も進行中で、痛みの管理はかなり難しいようです。
3人とも障害者ゴルフに出会い、不屈の精神で乗り越えながら努力し、今のような逞しい選手へと育ってきたそうです。他の障害を持つ選手を見て勇気づけられたり、周りに支えられながら、障害を持っていても、これだけ競技ができることを、目標を達成できることを示してきました。
世界では人口の16%もの人々が何らかの障害を持っているそうです。そんな中で、ゴルフは健康のための効果も証明されていて、今紹介した3人だけでなく、G4DとEDGAの障害者ゴルファー全員が、ゴルフをさらにより良いスポーツへと変える役割を担っているそうです。
The Australian All abilities Championship is played as part of the @ISPSHanda #AusOpenGolf
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ISPS HANDA ambassador Richie McCaw shows us the sports unique ability to create hope, break down educational and cultural barriers and inspire people in a way little else does pic.twitter.com/8lTrNUDII7
Yesterday was a day to remember for Simon Seungmin Lee, taking out the 2024 Australian All Abilities Championship 🏆@ISPSHanda #AusOpenGolf pic.twitter.com/fpkCNoobU2
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説明が長くなりましたが、今回のオール・アビリティ選手権では、韓国の新星で今回がGD4ツアーデビューとなる、サイモン・スンミン・リー選手が、大差をつけて初優勝を飾りました。他の選手が苦戦する中で、唯一アンダパーのスコアでした。
昨季のG4Dツアーで5回の優勝を誇るキップ・ポパート選手は、14打差をつけられ2位タイでした。リー選手は3歳の時に自閉症と発達障害と診断されたそうです。これからGD4ツアーで活躍しそうですね。
日本からは、アマチュアの中野麟太郎選手が参加していました。予選は見事に突破しましたが、最終日に大きく崩れて最下位になってしまいました。中野選手は、10月に太平洋クラブ御殿場コースで開催されたアジア最大のアマチュア大会「アジア太平洋アマチュア選手権」では、惜しくも3位でした。
4月に同じコースで開催された「ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメント」では、スポンサー推薦での参加を希望し、深見東州さんが承諾して出場しました。今回の大会もスポンサー推薦での出場と思いますけど、世界レベルの大会で磨かれて、今後の飛躍につなげることができれば、深見東州さんも嬉しいでしょうね。
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