オーストラリアのビクトリア州メルボルン近郊の13th ビーチ・ゴルフ・リンクスで、2月6日からISPS HANDA VICオープンが開催されます。オーストラリア東南に位置するビクトリア州は、今回の大規模なオーストラリアの森林火災で、ニューサウスウェールズ州と並んで被害の大きかった州ですね。
ここしばらくは雨が降るなどして、やや落ち着いていたようですけどね。再びこの土日から南東部に熱波が来ているようなので、森林火災の拡大が心配ですね。ニューサウスウェールズ州とビクトリア州では、今でも80箇所以上で森林火災が続いているそうです。
メルボルンから、600キロ以上離れているキャンベラでは南部に火災が迫り、17年ぶりに非常事態宣言が出ています。2月1日には41度を超えていたそうです。ただ、その後は気温が下がり、激しい雷雨の嵐になるようですけどね。半月ほど前にもキャンベラや東海岸では、巨大なヒョウが降り、巨大な砂嵐が発生するなど、荒れた気候に見舞われていたことがニュースで流れていました。気候がおかしくなっていますよね。
今回も昨年同様に、男女の試合が同じコースで同時並行で行われます。賞金額も同じです。スポーツ界でも、男女の償金額の格差が問題視されることがありますけど、そのような状況の中で、とても画期的な大会になると昨年は言われていましたね。
最初に誰かが始めることで、だんだんと他の大会やスポーツにも、影響が波及していくのかもしれません。そのような先駆的な大会でもあるためでしょうか、昨年よりも、女子の試合のレベルが高くなっています。女子は、オーストラリア女子ツアーと米国女子ツアーの共催ですが、昨年は米国女子ツアーのシーズン2試合目で、大会規模や場所も南半球ということもあるのでしょうか、米国ツアーを主戦場にしている選手の参加は少なかったように思います。
しかし今年はすでに3試合目になりますが、世界ランク上位の強豪選手が、かなり出場します。
昨年の大会を制したフランスのセリーヌ・ブティエ選手は、米国女子ツアー初優勝でしたけど、それ以降もメジャーで優勝争いをするなど、一躍トップ選手の仲間入りを果たした感がありますね。
そしてブティエ選手と同じく、昨年大ブレイクした韓国のイ・ジョンウン6選手も出場します。2017年韓国女子ツアーの賞金王に輝き、昨年から米国女子ツアーに参戦しました。初戦のISPSハンダオーストラリアン女子オープンで10位に入り、メジャー大会の全米女子オープンで初優勝を飾りました。世界ランクも10以内まで上がっています。6がつくのは、イ・ジョンウンで登録している選手が複数いるからだそうです。
そして元世界女王、オリンピックゴールドメダリストのインビー・パーク選手が出場します。累計で106週、世界ランキング1位になり、2度の全米女子ツアー賞金王に輝き、メジャー優勝7回、史上最年少の27歳で全米女子ツアー殿堂入りという金字塔を打ち立てました。今年も、初戦のダイヤモンドリゾート トーナメントofチャンピオンズで、畑岡奈紗選手ら3人とプレーオフで優勝争いするなど、第一線で長く活躍している選手ですよね。
そして、世界ランキングトップ10内に安定している、地元オーストラリアのミンジー・リー選手、そして昨年の全米女子プロ選手権を完全優勝で制したハンナ・グリーン選手も、昨年に続き参戦します。そして、メジャーで2回優勝し、昨年の全米女子オープンでも2位になった実力者、韓国のユ・ソヨン選手も出場しますね。
他にも、メジャー4勝含む全米女子ツアー20勝、日本でも7勝をあげているレジェンドゴルファー、ローラ・デービース選手、賞金女王にも輝いたことがある米国の強豪、ステイシー・ルイス選手、中国の選手で、世界ランク上位につけるリウ・ユ選手も参加します。
日本からも、6人の選手が参加予定になっていますね。
ここ1、2年腰痛で苦しんでいますが、米国女子ツアーで3勝している野村敏京選手、横峯さくら選手、上原彩子選手、そして昨年、宮里藍、畑岡奈紗に続く女子高校生プロになり、全米女子ツアーに参戦した山口すず夏選手が、今年も出場します。昨年のこの大会がプロデビューになり、22位と健闘したものの、ツアーでは最終的にシード落ちとなました。そこから米国女子ツアー最終予選会(Qシリーズ)で16位に入り、今年もツアー出場権を得ました。
そして、同様にQシリーズで6位になった河本結選手が、今年から全米女子ツアーに参戦し、この大会と次のISPSハンダ・オーストラリアン女子オープンにも出場します。すでに前週に開催された大会で全米女子ツアーデビューし、8位に入ってましたね。黄金世代の1人ですけど、日本体育大学に通う現役大学生でもありますね。
また、同じく黄金世代の1人、杉原彩花選手も出場権を得ました。国内のツアープロテストは不合格でしたけど、オーストラリア女子ツアー出場権をかけたクォリファイング・トーナメント(QT)では6位に入り、全試合の出場権を得ていました。
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