今回は深見東州さんが会長を務める国際スポーツ振興協会が支援する、バチカンのスポーツ局とも言える “Sport at the Service of Humanity” が取り組むプログラムを紹介します。
“Sport at the Service of Humanity”(SSH)とは、母体はカトリック、バチカンですね。バチカンが、なぜスポーツに強い関心を持つかというと、いま世界が直面するあらゆる問題や課題において、信仰だけではなく、スポーツが大きな力になると確信しているからのようです。
バチカンは、ともすると、過程よりも結果に焦点が当たる現代社会において、スポーツにおいても、人生においても、大切なのは勝つことではなく、どうプレーするかであることを、人々に理解してもらいたいとの思いを持っているそうです。”Sport at the Service of Humanity”(SSH)は、「プレーするように生きる(LiveLikeYouPlay)」世界を実現するというビジョンを持つ、唯一の、スポーツと多様な信仰が融合する運動になるそうです。
バチカンは、スポーツには信仰、人種、文化、信条、性別、能力にかかわらず、私たちに共通する人間性を讃える力があると信じています。国境を越えて互いに出会い、友人として競い合って、リスペクトし信頼することを学ぶことで、私たちを一つにすることができると信じます。
そんな人生をポジティブに、豊かにする力を持つスポーツも、多くの人々には機会が与えられず、あるいは偏見や既得権益によって、スポーツから遠ざけることになっているそうです。
しかしスポーツをする人も、主催する人も、支援する人も、私たち一人ひとりが、スポーツによって変わり、自分以外の人たちをも変える機会を持っていますから、私たちはスポーツを支援し、その恩恵を分かち合う責任があると考えます。
バチカンのスポーツに対する考え方は、深見東州さんのスポーツに関する価値観と共通する点をかなり感じますね。それで2017年に、SSH財団は、国際スポーツ振興協会と手を結ぶことになったのでしょう。今のところ唯一のグローバル・パートナーになっていますね。当時、英国のセント・アンドリューズ大学での式典には、世界のサッカー界やラグビー界などから、スター選手も参加しています。
2018年10月、ブエノスアイレスで「Olympism in Action Forum」と「ユース五輪」が開催されました。そのフォーラムでは、国際オリンピック委員会が中心となり、スポーツにおける重要な問題を幅広く取り上げ、政府や企業をはじめ、あらゆる分野からの参加者たちが、スポーツの未来に影響を与えるトレンドや課題について討論したそうです。
SSH財団は、その時に「SSH Young Leaders Mentoring Program presented by ISPS Handa」を、国際スポーツ振興協会の深見東州さんの支援を受けて始めることにしました。
今の若いアスリートたちは、スポーツで勝利者になるために訓練されていますが、若い人たちが、強い価値観と人格を持ち、ロールモデルとなり、地域社会に貢献し、世界を変える未来のスポーツリーダーとなる、「人生で勝つ」ための人間に育てることも重要だと考えているそうです。
そこでこのプログラムでは、”Sport at the Service of Humanity” の価値と原則を体現する次世代の若いアスリートやスポーツリーダーを育成することをビジョンに掲げています。具体的には毎年数名のヤングリーダーズを世界中から選び、1年間、スポーツ界やビジネス界で活躍する著名人の指導を受けて、変革の道を歩めるようにする機会を与えているそうです。
“Sport at the Service of Humanity” の原則として、以下の6つが挙げられています。
- Compassion
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スポーツの恩恵を共有し、貧しい人々や恵まれない人々に力を与えましょう。
- Respect
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相手を尊重しましょう。スポーツを通じて、相手とその文化をより深く理解しましょう。スポーツにおける暴力を非難します。
- Love
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すべての人がスポーツに参加できるように、できる限りのことをしましょう。すべての人が対等な条件で競技できるように、できる限りのことをしましょう。
- Enlightenment
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勝利の喜びと敗北の悲しみを学びましょう。スポーツで学んだ価値観を、人生での成功に役立てましょう。
- Balance
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スポーツは、肉体的、精神的、感情的、そして霊的な活力を与えてくれるものである。人生のいかなる時期においても、楽しみのために、健康のために、友情のために、スポーツをしましょう。
- Joy
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スポーツを、何より楽しみましょう。そしてスポーツには勝つことよりも大切なことがあることを忘れないでください。競争するときは、常にベストを尽くします。
フランシスコ、ローマ教皇は、スポーツを神からの贈り物、才能を開花させる機会として生きていくだけでなく、責任として生きていくことを願うというメッセージを寄せていました。
これまで2回にわたってプログラムは行われ、中央アフリカ共和国、アフガニスタン、南アフリカ、アルゼンチン、南スーダン、カナダ、フィリピン、イスラエルなどの若者がこのプログラムに参加しました。ここ数年はパンデミックの影響で、行われていないようですけど。
SSH財団は、そのプログラム以外にも、スポーツへの情熱と人類に奉仕するという信仰の価値観を結びつけ、人類に貢献し、世界に良い変化をもたらすことをミッションに取り組みをしているそうです。
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