今年3月に開催された深見東州バースデー書画展で、今年は東京大薪能を復活させるようなことを言われていました。
東京大薪能とは、1998年から2014年まで、東京都庁の都民広場やお台場の潮風公園で無料で開催されていた薪能の上演会です。
主催は深見東州さんが会長を務める世界芸術文化振興協会で、これまでに16回開催されています。
初期の頃は、深見東州さんも宝生流能楽師として出演していたそうですね。途中から能楽の解説者に回るようになったそうです。
このイベントは宝生流をはじめとする各流派を代表する能楽師さんたちが出演する一流の能楽鑑賞会として、東京の夏の風物詩になっていたようです。
今日は、2014年8月に開催された第16回東京大薪能の様子を少し紹介しますね。これは私も見に行きました。もう、かなり記憶が薄れてますけどね。もともと能楽は、深見東州さんのことを知らなければ、おそらく死ぬまで見に行くことはなかったと思います。日本の伝統芸能なのに、ほとんど関心がありませんでしたから。
まず、こちらはその時のポスターですね。この時の演目は、私でも知ってる有名な「高砂」、結婚式なんかで、よく年配の方が最後にこの謡をされますよね。「付け祝言」といえば、どなたでも聞いたことがあるかと思います。
それから「是界」ですが、これは全く聞いたことがありませんでした。中国の天狗が出てきて、日本の天狗と一緒になって、仏教の代表的な比叡山を落とそうと悪さをするんですけどね。でも、お坊さんの法力によって、八幡大菩薩や不動明王や権現さんたちが現れ、懲らしめられて逃げて行くという内容でした。
能には、こんな天狗や竜神、天神などが出てくるものがたくさんありますけど、これを五番目物、あるいは鬼畜物といって、最後に演じるそうです。
そして、その間には楽しい狂言が入りますね。この日の狂言は、「仏師」でした。これが、一番記憶に残っているんですよね。
仏像を作ってもらうために京の京都に出てきた男性と、仏師に扮して相手を騙そうとする男の2人で演じる喜劇ですけどね。見た人はわかると思いますが、面白くて笑ってしまいました。能に興味がない人でも、これは楽しいので絶対笑うと思います。
ただし、演じる狂言役者さん次第かもしれません。2人の掛け合いのタイミングとか、声の出し方とか、普通の能を演じるよりも難しいのではないかとさえ思いました。
それから能楽の開演前には、主催者代表である深見東州(半田晴久会長)さんによる入門能楽鑑賞講座が開催され、1時間ほど能についての解説がありました。この部分は、今でもHANDA.TVで放送されています。
能という説明が難しそうな伝統芸能について、その魅力や鑑賞のポイントをとてもわかりやすく解説されます。さらに、舞台芸術の中で、西洋芸術のオペラや中国の京劇と比較し、どのような違いがあるのかもよくわかりました。芸術の知識が増えるし、教養が身につきますね。
深見東州さんは宝生流の能楽師であるだけではなく、プロのオペラ歌手でもあり、京劇も中国のアマチュアの大会で最も優秀な賞に輝いた実績を持っているので、だからこそ素人にもわかりやすい説明ができるのかなと思いました。何度でも聞いてみる価値がある内容ですね。
そして、会場である能舞台は、都庁という近代的な建築物の広場での開催ですので、背景も都会的なビルの夜景になります。その中で、能楽という古くからの芸能が、幽玄な感じで浮かび上がるので、これも不思議な見応えのある空間の演出になっていると思いますね。上演中は写真は撮れないと思いますが、インスタ映えする格好のロケーションになると思います。
もしも、今年開催されるようでしたら、4年ぶりの開催となりますので、ぜひ見にいきたいと思っています。
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