「ISPS HANDA CHAMPIONSHIP」日本版タイトル「ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメント」の第一ラウンドは、欧州勢の圧勝に終わりました。
3日目までは、日本勢も金谷拓実選手や星野陸也選手がトップと2打差という好位置につけ、最終日の逆転優勝に期待が膨らんだんですけどね。2人とも最終日はふるわず、トップ10からも外れてしまいました。
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— ALBA (@ALBA_golfnews) April 23, 2023
優勝は、オーストラリアのルーカス・ハーバート選手でした。彼は今回のフィールド最高位の世界ランキング59位で、米国ツアーでも1勝している強豪ですけど、日程の関係などで事前の練習ができなかったにも関わらず、実力に違わぬ結果を残したと言えます。
しかも、彼がISPS HANDAのアンバサダーになっていたことは、この大会中に知りましたけど、ホストプロの重圧を跳ね返しての勝利でもあるので、本当に素晴らしいなと思います。
しかし欧州ツアーの選手たちは層が厚いなと感じましたね。今回プレーオフで惜しくも敗れたアーロン・コカリル選手は、世界ランキングは381位ですけども、素晴らしいショットとパット技術を持っている選手で、最後の最後までもつれ、優勝してもおかしくない活躍でした。
また、今回3位に入ったキャラム・ヒル選手は463位、4位タイのグラント・フォレスト選手は237位と、6位タイに入った世界ランキング100位前後の3人、ロバート・マッキンタイア、ヤニク・ポール、ジョルダン・スミス選手らよりも上位で終えています。
結局日本ツアーの選手で、トップ10に入ったのは、この日猛チャージをかけた岩田寛選手だけでした。ということで、欧州ツアー勢の圧勝という結果になりました。
ただ欧州ツアーは欧州各国の強豪選手に加えて、優勝したルーカス・ハーバート選手はオーストラリア、2位のアーロン・コカリル選手はカナダと、他にも米国、南アフリカ、中国、韓国、タイなど、世界中のゴルファーが集結する世界2番目の規模のツアーですから選手の層が厚く、上位をほぼ占める結果になったのも当然かもしれませんね。
さしずめ、オリンピックやワールドカップのような、各国の代表が集まる大会に似た感じの大会だったような気もします。
また、それに相応しい難しいコースセッティングが施され、それは日本のツアーでは見られないものだったそうです。昨年のこの大会のような、バーディーラッシュにはならなかったことでもわかりますね。そんな難コースに海外の強豪をたくさん迎えて行われた今回の大会は、日本選手にとっても、今後の成長につながる大会になったのは間違いないと思います。
選手会長でありISPSアンバサダーの谷原秀人選手が、以前、海外と日本ツアーはコースの難易度が全然違うと言っていたそうです。それを聞いて深見東州さんは、日本のメジャー大会も、難易度の高い格調高いコースを選定することが、選手の質を高め、ファンにゴルフの素晴らしさを堪能してもらえると言われてましたけど、今回はそんな高い技術の応酬が見られたハイレベルの大会になったと言えそうですね。
<国内男子ゴルフ>世界基準のコースが成功を後押し。優勝のハーバート「マツモトさんたちスタッフのみなさんのおかげ」 – スポーツナビ https://t.co/yvPcyOLGJn
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ISPS HANDAアンバサダーのアーニー・エルスも、バンカーショットでイーグルを決めるなど、見事に予選を通過し、衰えぬレジェンドのプレーを見せてくれました。
それから今回の大会は、世界ランキングに加算されるポイントが、通常の日本の大会の3倍、最高位の日本オープンの倍以上のポイントが稼げたそうです。
ZOZOチャンピオンシップを除けば、海外から強い選手が来ることも滅多になくなりました。さらにポイントの見直しが行われてから以降は、日本ツアーで戦っても世界ランク上位に行けない時代になったと言われていますけど、日本ツアーが見直されるきっかけになってほしいですね。
記念すべき日本と欧州、初の共催試合の第1回目は、ファンにとってもハラハラする激戦になり、日本のゴルファーにとっても大きな収穫が得られた大会になったと思います。
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