2月下旬からジョージアで開催されたスノーボード世界選手権に出場していた鬼塚雅選手が、女子スロープスタイルで銅メダル、ビッグエアで銀メダルを獲得しました。
鬼塚雅選手は、北京2022冬季オリンピックのこの種目では19位でした。世界選手権では2015年にこの種目で金メダル、2017年には銅メダルを獲得していましたので、今回は6年ぶりの3回目の獲得となりました。
世界スノボ、ビッグエアで長谷川帝勝が初V 鬼塚雅2位https://t.co/S7JD4uAxqO
— 日経電子版 スポーツ (@nikkei_sports) March 4, 2023
鬼塚雅選手は24才と若い選手ですけど、スロープスタイルでは16歳の英国の選手が優勝し、日本の16歳の深田茉莉選手が5位、21歳の岩渕麗楽選手が6位に入賞するなど、21歳以下の選手が活躍する中での見事なメダル獲得と言えますね。
一方ビッグエアでは、2021年の世界選手権で銅メダル、北京オリンピックでは11位でしたが、今回は銀メダルを獲得しました。優勝は、この種目でオリンピック2連覇中のアナ・ガサー選手(オーストリア)でした。
An amazing display from our ambassador Miyabi Onitsuka in the Bakuriani 2023 Big Air Finale earned her a silver medal, congratulations Miyabi! 👏#PowerOfSport #Bakuriani2023 pic.twitter.com/0BVHzerTX1
— ISPS Handa (@ISPSHanda) March 9, 2023
Huge congratulations to our ambassador Miyabi Onitsuka who finished on the podium at the FIS Snowboard Slopestyle World Championships! 🥉🏂#Bakuriani2023 #PowerOfSport pic.twitter.com/5icL0FrTMI
— ISPS Handa (@ISPSHanda) March 1, 2023
深見東州さんとスノーボード競技が、どこで接点があったのかわかりませんけど、ISPS HANDAの公式Twitterには、鬼塚雅選手がISPS HANDAのアンバサダーとして紹介されています。
スノーボード競技といえば、ハーフパイプにおける平野歩夢選手の活躍で、日本でも多くの人たちの知るところとなりましたよね。北京2022冬季オリンピックでは世界を驚愕させたパフォーマンスに、目が釘付けになりましたけどね。
世界選手権は、2月19日から3月5日までジョージアのバクリアニで開催されていました。「FIS フリースタイルスキー&スノーボード世界選手権2023」ということで、フリースタイルスキーとスノーボード競技の2つが一緒に行われました。
ところでスノーボード競技は、今ひとつどの大会がメインなのかわかりにくいところがあります。
1990年代に人気が爆発し、1998年の長野オリンピックの正式種目にもなりました。当時は国際スノーボード連盟があったにも関わらず、国際スキー連盟をスノーボードの国際競技団体に指定します。そのためか長い間スノーボード競技は、あくまでスキー競技の一つにすぎないという認識で、スキー競技の下位扱い的な感じになっていました。
当然、国際スノーボード連盟(ISF)と国際スキー連盟(FIS)は対立し、それぞれがスノーボード世界選手権を開催していましたが、国際スノーボード連盟は2002年には消滅しています。その穴埋めとして世界スノーボード連盟(WSF)が発足し現在に至ります。
どちらにしても連盟主催ではない「バートンUSオープン」や「エックスゲーム」のスノーボード競技の方が、FISが主催するワールドカップ(毎シーズン複数開催)や世界選手権(2年に1度開催)よりレベルが高く、権威があるというのがスノーボード業界の実態のようです。
人気スポーツになってきたが上に、いろいろな経緯があってそうなっているわけですね。
そもそもスノーボード競技はスキー競技というより、スケートボードやサーフィンに近い競技ですよね。平野歩夢選手がスケートボードで夏季オリンピックに出場を果たしたことでもわかります。
そして近年のスノーボード人気の盛り上がりも追い風になったのか、昨年ついに伝統ある「国際スキー連盟」(FIS)が名称を「国際スキー・スノーボード連盟」に変更しました。スキー競技の一つとして組み込まれてきたスノーボードが、スキー競技と同じく、一つのスポーツ競技として認められたのでしょう。
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