前々回、今年活躍した海外ISPS HANDAアンバサダーの男子ゴルファー3選手、ティレル・ハットン、パドレイグ・ハリントン、ミン・ウー・リー選手に関する記事を書きました。
するとその次の週に開催された、欧州男子ツアーの旗艦大会「BMW PGA選手権」では、別なISPS HANDAアンバサダーである、ライアン・フォックス選手が見事な優勝を飾りました。
ライアン・フォックス選手はニュージーランド出身の選手で、2022年に欧州男子ツアーで2勝を挙げ、2022欧州男子ポイントランキング(レース・トゥ・ドバイランキング)でロリー・マキロイに次ぐ2位となり、世界ランキングも200位代から20位代にまで、一気に上がりました。おそらくその後だと思いますけど、ISPS HANDAアンバサダーになったと思います。
今年になってからは、欧州男子ツアーと米国男子ツアーの両方でプレーし、4大メジャーでは予選落ちはないものの、それ以外の試合も含めてトップ10に入る試合もありませんでした。それが先々週のアイルランド・オープンでは3位になり、先週末の大会で今季初勝利、欧州男子ツアー4勝目を見事メジャー「BMW PGA選手権」で飾りました。ちなみに欧州男子ツアーでの初優勝は、2019年「ISPS HANDA ワールド・スーパー6パース」でした。
今回は欧州男子ツアーの旗艦大会だけあって、米国男子ツアーが終わった、ロリーマキロイ、ジョン・ラーム、ビクトル・ホブランという世界ランキング2~4位のヨーロッパ出身のトップ選手も参加しています。他にも、トミー・フリートウッド選手(英国)、アダム・スコット(豪)選手ら、多くの強豪が出場した中での価値ある優勝でした。
これで、欧州男子ツアーのポイントランキング(レース・トゥ・ドバイランキング)も、マキロイ、ラームに次ぐ3位に上昇し、世界ランキングは31位に上がりました。来季の米国男子ツアーのシード権も確実でしょう。
ISPSアンバサダーのライアン・フォックスが欧州ツアーのフラッグシップトーナメント「BMW PGAちゃsんピオンシップ」で優勝!🏆 https://t.co/zpQMIvnB2h
— ISPS Handa Japan (@ISPSHandaJapan) September 19, 2023
「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」にて #岩井明愛 プロが〝完全優勝〟で今季2勝目🏆
— XXIO/SRIXON/Cleveland Golf Official (@DUNLOP_JP) September 20, 2023
欧州男子ツアーでは #ライアンフォックス プロが今季初優勝✨
さらに、国内女子下部ツアーでは #酒井美紀 プロが同ツアー初優勝を飾り、TEAMスリクソンが躍動しました🔥https://t.co/lXzmM9wxF9 pic.twitter.com/aZm5vD1cyk
そして、前々回の記事で紹介したISPS HANDAアンバサダー3人のうち、ティレル・ハットン選手はこの大会1打差の2位タイという成績でした。世界ランキングも11位に上がっていますね。
ミン・ウー・リー選手は14位タイで、世界ランキングも45位と上昇し、欧州男子ポイントランキングは5位のままです。
昨年から参加した米国シニア・チャンピオンズツアーで、通算5勝目をあげたパドレイグ・ハリントン選手は、今回は予選落ちでした。
ちなみに、欧州男子ツアー参戦中の星野陸也選手は最終日崩れて25位タイ、川村昌弘選手は45位タイ、久常涼選手は予選落ちでした。ただ、欧州男子ツアー2023ポイントランキングでは、久常選手37位、川村選手64位、星野選手74位となっています。
星野陸也選手と同じく、昨年の日本男子ツアー賞金ランキング3位までに与えられた欧州男子ツアーシード権によって参戦中の、比嘉一貴選手と岩崎亜久竜選手は、来季のシード権を獲得する順位に入るには、残り数試合でかなりの実績を出す必要がありますね。
欧州男子ツアーと日本男子ツアーは、2022年に深見東州さんの尽力によって、初の日欧共催試合が日本で開催されることが決定されました。コロナのために2023年に延期になりましたけどね。そこで優勝すると、欧州男子ツアー2年間のフルシードが与えられるという、好条件もついていました。
それ以外にも、2022年から日本男子ゴルフツアー賞金ランキング3位までの選手に、欧州男子ツアーのシード権が与えられることになりましたよね。ただし、これは出場できる試合は限られていますけどね。
今のところその上位3名のうち星野陸也選手は、なんとか来季のシード権を継続できると思いますが、比嘉選手は残り数試合の成績によって、まだチャンスがあり、岩崎選手は優勝でもしない限りは厳しい状況となってますね。日本のトップクラスの選手でも、欧州男子ツアーに行くと、そう簡単には勝てないのが現状のようです。
だからこそ、来季の日欧共催試合「ISPS HANDA 欧州日本どっちが勝つかトーナメント」が、大きなチャンスになると思いますね。深見東州さんも、日本選手の奮起に期待していると思われます。
ということで、ここまで書いたついでに、来季の欧州男子ツアーの予定についても少し書いておきますね。
2024年度は、今年の11月最終週から開幕し、日本男子ツアーとの共催大会「ISPS HANDA 欧州日本どっちが勝つかトーナメント」は4月25日から開催されます。会場は茨城県のPGM石岡GCから、静岡県の太平洋クラブ御殿場コースに変更になっています。
今年7月に、同じ系列で、太平洋クラブ御殿場コースのすぐ隣にある太平洋クラブ御殿場ウェストにて、「夏祭り・ISPS HANDAミックストーナメント!」という大会が開催されていました。
それで来季の欧州男子ツアーの概要は、かなり変化しています。まず11月最終週から翌年2024年8月までを、「グローバルスイング」と名づけ、さらに「オープニング」「インターナショナル」「アジアン」「ヨーロッパ」「クロージング」の5シリーズに分け、世界の各地域を転戦していきます。
それぞれのシリーズの優秀者にはボーナスがあり、高額賞金大会のロレックスシリーズへの出場権や、次のフェーズとなる8月末から10月に開催される「バックナイン」への出場権もかかってきます。もちろん、この間には4大メジャーも開催されていますね。
「バックナイン」の時期には、米国男子ツアーが終了しますので、2024年PGAツアー・フェデックスカップポイントランキング上位15人(欧州ツアーメンバーを除く)にも出場資格を与えるそうです。激戦になりそうですね。
ここまでのレース・トゥ・ドバイランキング(欧州男子ツアーポイントランキング)110位までの選手には、来季のシード権が与えられます。さらに70位までに入った選手は、最終フェーズ「DPワールドツアー・プレーオフ」に出場できます。プレーオフは「アブダビ選手権」(11月7日〜)、さらに50人に絞られる最終戦「DPワールドツアー選手権ドバイ」(11月14日〜)の2試合になります。
丸々1年間、びっしりのスケジュールですね。そして最終の欧州男子ツアーポイントランキング上位10人(米国PGAツアーメンバーを除く)には、翌2025年度の米国男子ツアーシード権が与えられます。
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