ヒルトン東京お台場で、クリスマス・バレエ・ガラを鑑賞しました。
クラシックバレエの舞台を見るのは久しぶりなので、楽しみにしてました。磨き抜かれたダンサーの、美しい体の線が奏でる優雅な動き、鍛え込まれたアクロバティックな動きを見ていると、作品の中の非日常の世界に入っていきますね。
1時間ほどのバレエ・ガラでしたが、順番に感想を書いてみます。
最初は『くるみ割り人形』から「花のワルツ」です。
チャイコフスキーのバレエ音楽は最高に素晴らしいですが、中でも「花のワルツ」は絶大な人気曲ですよね。
クリスマスにちなんだ作品で、くるみ割り人形を贈られた少女が、魔法が解けた王子とお菓子の国を訪ずれて歓迎される曲ですね。コール・ド・バレエ(群舞のダンサー)が登場します。
この後に出てくる「白鳥の湖」もですが、コール・ド・バレエの見事なまでに美しく整ったフォーメーション、綺麗に揃った動きなど、本当に難しいだろうなと見るたびに思います。今回のバレリーナは、みな可愛く躍動感のある踊りでとても良かったです。おとぎの国にいるような気分になりますね。
そして次に、サン=サーンス「瀕死の白鳥」を演じるのはソリストの坂本麻実さんです。ずっとポアント(爪先立ち)で踊り続けるので、短いですけどこの作品も大変だと思います。何より、息絶える寸前の白鳥の表現がとても難しいと思います。今回は見ていて、最後のところですごく感動に包まれました。
「瀕死の白鳥」といえばマヤ・プレセツカヤを思い浮かべてしまいますけどね。そのプレセツカヤと共演した深見東州さんは、今回の最後の作品、「白鳥の湖」に出演しました。
「白鳥の湖」では、オディールを橘るみさん、ジークフリート王子を三木雄馬さんという2人のプリンシパルがつとめました。まずは「黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ」です。パ・ド・ドゥは男女2人の踊りです。グランがつくと、アントレ(登場)、アダージョ(男女)、男性ヴァリエーション(ソロ)、.女性ヴァリエーション(ソロ)、コーダ(再び男女)の5パートで構成され、その作品の1番の見どころになることが多いです。
この「黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ」のコーダに、オディールの32回転のフェッテがあります。橘るみさんは止まらずに2回転する技を2、3回入れていたように見えました。すごい技量ですね。
アラベスク・ピルエット・高いリフトなども、優雅に美しく決まっていました。三木さんの跳躍や回転も華麗にカッコ良く決まってました。やはり、難易度の高い技を見せられると、見ている方もテンションが上がりますね。次の動画はロシアのバレエ団のものですが、このシーンはやはり圧巻です。
実はこのシーンに、深見東州さんも魔法使いロットバルト役として登場していました。ここではあまり大きな動きはなく、娘オディールの踊りを見ながら、従者を従え、悠然としていました。時折、何やら指示を出すかのような手の振りがありました。
そして、このあと「白鳥の湖」の第2幕の初めのシーンになり、有名な「白鳥のテーマ」曲とともに深見東州さんがフクロウの姿で出てきます。そして白鳥に姿を変えられた娘たちの踊りへと続きます。白いクラシック・チュチュ(横に張り出した短いスカート)は、白鳥のイメージそのものですね。
フクロウの衣装を纏った深見東州さんは、ときおり羽ばたき、腕を広げ、最後は白い糸(おそらく能の土蜘蛛で使うもの)を投げます。かなり独創的な振り付けでしたけど、悪役ながら威厳のあるロットバルトを堂々と演じていました。
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