深見東州さんが経営する株式会社ミスズの新店舗「吉祥寺宇宙時計店」が、一週間後にオープンしますね。
ミドルエンドからハイエンドまで、有名ブランドを取り扱うショップになるのでしょう。
最近、ラジオ番組「深見東州のぜんぶ私の歌、ぜんぶ私の話」を聞いてなかったので、まとめてオンデマンドで聞いたところ、ここ2、3年で、ミドルエンドからハイエンドの時計業界に関わるようになったことについてなど、色々なお話をされていました。
その内容を少し紹介します。もともと深見東州さんは、ローエンドの時計を扱う事業を、38年前からやってきたそうです。その分野でかなりの実績を残し、ファッション時計やファンシーな時計の草分け的な存在でもあったようです。
それが、なぜ現在のようにミドルエンド、ハイエンドの時計を扱う会社へと、あっという間に大きく変わったのでしょう。聞いてみると、「ロベルト・カヴァリbyフランク・ミュラー」の総代理店になったのが2015年ですが、その数年前に総代理店になっていたスイスメーカのカトレックスとの間にトラブルが起きたことが、きっかけになったのではないかと思いました。
自社従業員にやりとりを任せていたようですが、調べてみると、自社にかなりの責任があったことがわかり、それで深見東州さん自ら後始末をきっちり行ったそうです。時計の他にも、たくさんのやることがあったそうですが、会社の信用を守るためには、そうやって深くかかわらざるを得なかったのでしょう。
深見東州さんはこれまでにも、ローエンドの時計に36年間携わっている間に起きた海外の取引先との様々なトラブルを処理し、市場を開拓してきたと思います。海外のメーカー、癖のある欧米や香港の業者と取引するにあたっては、たくさんのノウハウを蓄積されていると思います。
そして、この先スイスのミドルエンドの時計を扱うのであれば、自ら表に立ってやらなければいけないと感じられたのでしょう。発端は従業員の尻拭いからでしたが、これも運命だと思い、他にやらなくてはならないことはたくさんあるでしょうけど、大変なのはわかっていてもミドルエンド、ハイエンドの時計業界に自ら先頭に立ち、携わるようになったそうです。
それで、ミドルエンド、ハイエンドの時計を扱うならば、社長自ら、まずその時計のことをよく知って、馴染んでいる時計ファンでなくては成功しないと思ったそうです。身に備わらない事業をやると、絶対に失敗するという、深見東州さんの経営哲学といってもいいかもしれませんね。
成功するかしないかというのは、微妙繊細な、ちょっとしたことが全てだそうです。そのわずかな違い、繊細微妙な差によって、成功するかしないかは決まるそうですが、そのためには、そのことに関するあらゆる知識を知って、研究し、こだわりを持たないといけないそうです。
深見東州さんは著作もたくさんあり、出版社も経営していますが、本を書く人は、良き読者でもあると言われてました。自分自身が良き読者としての体験がないのに、本を書いても心に響くような良いものは書けないそうです。同じように出版社を成功させるにも、誰よりも本が好きであり、良き読者であり、良き著者であるのがよいと言われていました。
また、予備校も経営され成功していますけど、それも、誰よりも受験で苦しみ葛藤し、勉強をあまりしなかった普通の学生だったので、受験生の気持ちがよくわかるからだそうです。
同様に、ミドルエンドやハイエンドの時計を扱うなら、時計を買う人や、仕入れ販売する人の微妙繊細な綾を掴み取らなかったら成功するわけがないと言われていました。それを掴み取るためには身銭を切って時計を買い、販売する人のお話を聞いて、時計を愛し身につけて会得するしかないそうです。
短期間にあれだけの多くの時計を購入されたのは、そのような理由があったわけですね。そう思っていても、深見東州さんのように徹底してできる人は、珍しいかもしれません。でもそこで身銭を惜しまずに、思い切ってやっているので、短期間にあそこまで成功できるのかもしれません。
クロノス日本版編集長で、時計ジャーナリストの広田雅将さんも、時計を購入するにあたってたくさんのことを深見東州さんから相談されたそうですが、今は、「ここまで審美眼が上がったら、もう深見東州さんには何も言うことはありません」と言われていました。
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