昨年後半、大きな大会で2回優勝を飾った谷原秀人選手ですけど、今度はジャパンゴルフツアー選手会の選手会長に、理事会の満場一致で選出されていました。
ここ数年を見ると、池田勇太選手が2013-2015年、宮里優作選手が2016・2017年、石川遼選手が2018・2019年、時松隆光選手が2020・2021年と、20代、30代の選手が会長職を努めてきました。40代以上の選手が選出されたのは10年前の倉本昌弘選手以来のようです。
ジャパンゴルフツアー選手会というのは、日本男子ゴルフツアーに参戦している選手が加入する任意団体になるそうです。
賞金シード65人と永久シード6人に加え、前年ファイナルQTの決勝進出者、トーナメント優勝者、チャレンジツアーの賞金ランク上位選手、など、ツアーメンバー2百名ほどで構成され、その中から会長や理事18人が選ばれているそうです。
ツアーを管理運営する日本ゴルフツアー機構とは別組織になりますが、それで、選手会は何をやっているのかなと思いますけどね。主にファンサービスのプロジェクトを行ったり、チャリティ活動やジュニア育成に関わっているそうです。
石川遼選手もでしたが、日本ゴルフツアー機構の理事になる選手も何人かいますので、JGTOと選手の間で、調整などのパイプ役にもなっているのでしょう。あるいは選手からの要望を伝えたり、男子ゴルフツアーの運営方法にも強い影響力を持っているのでしょうね。
米国のメジャーリーグは、それぞれのチームのオーナー会社から承認を得て、コミッショナーが強力な権限を持っているそうですが、日本ではコミッショナーの権限は弱くて、巨人の読売が長年球界をリードしていた時期もあるなど、スポーツによっても組織の形態や権限のバランスは違いますね。
また、欧米のゴルフ組織ではトップに有名な選手が就任するのではなく、マネージメントのプロのような実業家が就任していますね。しかし日本ではそうとも限りませんよね。
日本でも、スポーツで実績がある有名選手より、マネジメントに長けた人物がトップにつくのが良いのではという声はよく聞きますけどね。プロのスポーツは興行として成功しなくては成り立ちませんから、そのほうが良いのかもしれませんね。
日本の女子ゴルフは華やかな選手たちが活躍しているせいか、かなり注目され順調ですが、男子ゴルフはかなり厳しい状況ですからね。
欧米のようにはできないかもしれませんが、日本男子の選手会とJGTOも何か曲がり角に来てるようにも感じます。谷原選手には、選手と会長職の兼任で大変でしょうけど、海外ツアーで培った知見を活かして欲しいですね。
副会長に就任した中西直人選手、理事に就任した香妻陣一朗選手も同じく国際スポーツ振興協会所属ですけど、国際スポーツ振興協会には、世界のゴルフ界に大きなパイプを持つ深見東州さんがいますし、いろいろな人の意見を参考にしながら男子ツアーも良い方向に向かってほしいですね。
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