深見東州さんが会長を務める国際スポーツ振興協会は、日本のプロボウリングを支援しています。
国際スポーツ振興協会が設立されたのは2006年ですが、その年から海外のゴルフ大会をスポンサードするようになりました。そして翌2007年から、ボウリングの男女の全日本プロボウリング選手権を、日本プロボウリング協会と共催するようになりました。
全日本プロボウリング選手権大会は、プロボウラー日本一を決める大会として、男子は1968年から、女子は1970年から開始された最も歴史がある大会です。記念すべき第1回の女子の優勝者は中山律子さんでした。その弟の中山徹さんはプロゴルファーですが、PGAシニアツアーで賞金王になったこともあります。
深見東州さんは女子シニアゴルファーから女子シニアツアーの窮状を聞き、2005年から支援を始めました。その後男子シニアツアーからの申し出を受け、2007年からは男子の支援に乗り出します。その頃、中山徹さんは国際スポーツ振興協会の専属プロになっていました。
その中山徹さんからボウリング業界の苦しい事情を聞き、ボウリング業界を支えるために公式戦を支援することにしたそうです。当時の日本プロボウリング協会会長は中山律子さんですが、他にも女子シニアの試合が誰もかえりみない状況だったそうで、別途、ジャパンレディースボウリングクラブが主催する女子シニアの試合も、今日まで支援し続けています。
今年は4試合を支援していました。6月に「第14回 HANDACUP・プラチナレディースボウリングトーナメント」と、男子「第12回 HANDA CUP・プロボウリングマスターズ」が開催されました。12月9日ー11日には、第56回 HANDA CUP 全日本プロボウリング選手権大会が、12月15日ー17日には、「HANDA CUP」第54回全日本女子プロボウリング選手権大会が開催されました。
『「HANDA CUP」・第54回全日本女子プロボウリング選手権大会』優勝は土屋佑佳プロです。おめでとうございます🏆✨https://t.co/SuN1aDOtln
— Rankseeker (@rankseeker) December 17, 2022
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「HANDA CUP」第54回全日本女子プロ選手権大会2位でした。
— 寺下智香 (@ChikaSDent507) December 17, 2022
たくさんの応援ありがとうございました!
苦しんで苦しんだこのシーズン、最後に素敵な舞台で投球する事が出来ました。
優勝したかったけど、今年1番のボウリングができて、シード権を死守できたので良かったです😢
来年こそ🏆✨✨✨ pic.twitter.com/JHDowBrleh
HANDACUP第56回全日本プロボウリング選手権を優勝しました‼️
— 藤井信人 Nobuhito Fujii (@Nobuhito_92) December 12, 2022
ランキングも全部門で1位となり、三冠王になることもできました‼️
この結果を手に入れられたのは、たくさん応援してくれてるみなさんのおかげです。
これからもずっと藤井信人を応援してください‼️
2022年もありがとうございました😊 pic.twitter.com/K9NNk3IO6r
今回の全日本女子プロボウリング選手権大会で優勝した土屋佑佳選手は、優勝決定戦で9フレまで連続ストライクというパーフェクト寸前のスコアで優勝していました。
そんなに強い選手なのに、今年、日本プロボウリング協会のプロテストに合格した大型新人みたいに紹介されていました。よく聞くと、日本プロボウリング協会に11年ぶりに復帰ということで、その間は別の団体に行っていたそうです。
女子ボウリング業界のことを調べてみると、2005年からDHC と日本プロボウリング協会が提携し、DHCレディースオープンボウリングツアーが始まっていました。しかしDHCは2009年7月にツアーから撤退しています。
2010年からはDHCがメインスポンサーになり、日本女子ボウリング機構(LBO)が設立され、新たなDHCレディースボウリングツアーが始まります。
日本プロボウリング協会の試合からは、DHCがスポンサードする5試合ほどが無くなり、日本プロボウリング協会の試合とは別に、新たに設立された女子プロボウリング団体は年間10試合くらい開催しました。Ustreamでの中継も行われ、海外からも選手を呼んだり、いろいろ工夫していたようです。
当時400人ほどいた日本プロゴルフ協会のプロ資格を捨て、LBO創設当初から移籍する選手も12名いたそうです。その後も移籍は続き、土屋選手もその1人で、11年前に移籍したようです。LBOでもプロ認定テストがあり、日本の女子ボウリング業界を2分する形になったわけですが、移籍した選手に対する批判などもあったそうです。
スケールは違いますが、今の世界ゴルフにおける米国PGAとLIVゴルフのような関係が起きていたのでしょうか。土屋選手は移籍後の2012年と2013年にLBOのツアーで3勝し、2009年の日本プロゴルフ協会の時にも優勝経験がありますから、その当時から実力がある選手だったんですね。
その後LBOは、スポンサーが思うように集まらなかったのか、2013年を持って突然解散します。そうするとプロ資格も無くなるので、選手たちは大変だったようですが、LBOに移籍した選手に対して、当時の日本プロボウリング協会は戻ることを許しませんでした。そこで多くのLBOの選手たちは、Professional Bowlers Association (米国プロボウラーズ協会) のライセンスを取得します。
PBA (米国プロボウラーズ協会) には、アメリカ本土を7つの地区に分けて行う下部ツアー(リージョナルツアー)があります。新たに2014年7月からは、日本でもJAPANリージョナルツアーを開催するようになります。日本国内でPBAの代理業務を行う株式会社ジャパン ボウリング プロモーション(JBP)が、PBAと共に主催者になります。
株式会社ジャパン ボウリング プロモーション(JBP)は、ボウリング業界の発展と、米国の本場 PBAリーグを日本に持ってくることを目的に、2008年に設立されています。DHC も、PBAリージョナルツアー イン ジャパンの多くの試合で、引き続きスポンサードを行なっています。
そして土屋選手は、そのツアーでも少なくとも2014年度に4勝しました。そのようなキャリアを持つ土屋選手は、今年から日本プロゴルフ協会に復帰できたことに対する感謝を、勝利者インタビューで真っ先に述べていました。
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