英国のウィリアム王子が創設した、環境問題への関心を高め新しいアイディアや取り組みを応援するため環境賞、「アース・ショット賞」の第1回受賞者が発表されました。「アースショット賞」の設立については、去年の初め、このサイトでも書いていました。
ウィリアム王子と親交を持つ深見東州さんは、国際スポーツ振興協会と世界開発協力機構を通じて、この賞への応援を表明していました。それで私も、この賞の存在を知りました。
アースショット賞は、ウィリアム王子とロイヤル・ファウンデーションが共同で、地球の環境保護に努めている人やグループのために創設したものです。世界が直面している最大の環境問題への解決策に励む科学者や活動家、組織を、今後10年間にわたって毎年5つの分野(ゴミの出ない世界を作る・大切な大気を浄化する・気候変動を修復する・自然を保護し回復する・海をよみがえらせる)から一つづつ選び、それぞれに100万ポンド(約1億6000万円)を授与します。
その直後から、新型コロナウィルスによるパンデミックの発生がおき、すっかりこの賞のことは忘れてましたけどね。
この1年以上にわたり、世界中の経済活動がパンデミックによって大きく制限され、医療体制も限界を超え、そのような状況の中では気候変動をおこす環境問題に取り組むどころではなかったと思います。
皮肉にも経済活動の停滞によって、しばらくはCO2の排出量が大幅に減ったようですけどね。しかし化石燃料の需要低下と、一部産油国の増産などが重なって価格が下がり、従来のエネルギー産業も苦境に陥り、再生エネルギーへの転換や投資に逆風を招き、二律背反とも言える状況になっていました。
それに、ここ1年のCO2排出量が大きく減っても、その間も空気中のCO2濃度は確実に増えていたそうです。排出量がゼロになれば濃度も下がるのかもしれませんけどね。そこまではとても無理でしょうから。この後も、たとえCO2排出量を減らし続けたとしても、長期にわたり確実に地球温暖化は進んでいくようですね。
日本もですけど、世界の多くの人たちの関心ごとは、目前の雇用や経済の安定、ヘルスケアに関することがメインですよね。今回の衆議院選挙でも、環境問題への取り組みが議論になることはありませんしね。私もそうですけど、気候変動への国民の関心はとても低いなと思います。
それで、今回の「アース・ショット賞」の発表を機会に、私もいろいろと環境問題について興味を持ちました。この問題を早く解決しないと、結局は経済活動やヘルスケアにとっても、非常に脅威になってくることを理解しました。
ウィリアム英王子創設の環境賞、コスタリカやインド企業が受賞https://t.co/7VnLfiZF7Q
— AFPBB News (@afpbbcom) October 18, 2021
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先見の明がある深見東州さんが、この賞を応援しているのもうなづけますね。深見東州さんは、もともとウィリアム王子がすすめるタスク(野生動物の保護)の活動についても、深く理解を示して支援していましたけどね。環境問題にも、きっと関心が深いのでしょうね。
環境や気候変動によき変化をもたらし、人々の生活を向上させ、特に気候変動リスクに最もさらされているコミュニティーの生活水準を改善することを含め、アースショット賞の設立は、人類があらゆる側面から、新たな解決策を見出すことを奨励します。イノベーションや革新的な変化をこの賞が顕彰することで、これまで実現することがなかったであろう共同プロジェクトに、モチベーションとインスピレーションを与えます。
また政府、企業、コミュニティーに対しても、環境問題への優先的取り組みを施すグローバルムーブメントの原動力となることを目指します。そして科学に根差した一連の独自な目標を設定し、かつてない発想や、斬新な技術、制度、政策、解決策を創出することを目指します。
1960 年代、ジョン ・F.・ケネディーが提唱したムーンショットが 、MRI スキャナーや衛星放送受信アンテナのような新技術開発のきっかけとなったように、このアースショットにおいても、そうした野心的な目標やイノベーション自体が、やがて大きな波となって世界に広がっていくことを願っています。
アースショットにおいて重要な点は、テクノロジーのみならず、あらゆる産業分野や社会横断的なすべての進歩を、顕彰の対象としていることにあります。個人、チーム、共同事業者―科学者、活動家、経済学者、ビジネスリーダー、政府、金融、企業、街や国など-のいずれであるかを問わず、環境問題の解決に著しい進展をもたらし、または傑出した貢献を行った、どのような方々や組織も受賞する可能性があり、対象は幅広いものとなります。多額の賞金に加え、受賞者はその功績が公認されるので、企業や政府とのコラボレーションや規模拡大も促進されることと存じます。
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