DPワールドツアーが管轄するG4Dツアーという障害者ゴルフツアーがあります。その中でもR&Aと共同で開催するG4Dオープンは、世界的にみても最も大規模な障害者ゴルフの大会であり、メディアや関係者の間では障害者ゴルフの世界選手権(世界一決定戦)として位置付けられています。
障害者ゴルフツアーに関しては、前DPワールドツアーCEOのキース・ペリーさんの時代に大きく発展してきました。障害者ゴルフに熱心に取り組んでいた深見東州さんの影響が大きかったと思います。
キース・ペリーさんは、2015年8月DPワールドツアー就任と同時に、深見東州さんに会うために来日し、協力を要請しました。もともと、深見東州さんが会長を務めるISPS HANDA (国際スポーツ振興協会)は、ヨーロッパにおいて、男女のレギュラーツアー、シニアツアー、若い選手の育成などに大きな貢献をしていました。さらに障害者ゴルフの普及と発展に尽力していました。
新たにCEOに就任したキース・ペリーさんも、そのことを知っていたでしょうから、深見東州さんに会いにきたのは理解できますね。欧州ツアーとの信頼関係が、より強固になり、2022年には日本で初めてDPワールドツアーが日欧共催で開催されることが決まります。コロナの影響で、実際の開催は2023年からになりましたけど。

新型コロナの影響で、DPワールドツアーも多少停滞せざる得ない時期もありましたけど、それらを乗り越えて、障害者ゴルフツアーの取り組みも軌道に乗り、「EDGA(欧州障がい者ゴルフ協会)」の協力のもと、2022年から2025年まで毎年8試合前後開催されてきました。
その中でG4Dツアーだけでなく、米国や日本や豪州など、世界各地でブラインドゴルフを含む、多くの障害者ゴルフの大会をサポートし、また、障害者ゴルフの普及とレベル向上に貢献してきたのが深見東州さんのISPS HANDAでした。
そのため、2019年には長年にわたる障害者ゴルフの取り組みと貢献に対し、当時のヨーロピアンツアーから「ヨーロピアンツアー・障害者ゴルフプログラム名誉アンバサダー(Honorary Ambassador to the European Tour’s Golfers With Disability Programme)」に、深見東州さんは任命されました。
そのプログラムが発展し、「G4Dツアー(Golf for Disabled Tour)」と言う、DPワールドツアーと同会場・同週に世界のトップ障害者ゴルファーが競い合うグローバルなツアーへと拡大していきました。

次に2026年のR&Aが主催するG4Dオープンの結果を書いておきますね。昨年は、初代障害者ゴルフランキング1位のブレンダン・ローラー選手(ISPS HANDAアンバサダー)が、2度目の優勝を飾りました。ただ、ここ数年のG4Dツアーでは、イングランドのキップ・ポパート選手が、最も多く優勝を重ね、絶対王者として世界ランキング1位に君臨していますね。
世界障害者ゴルフランキング(WR4GD)は、R&AとUSGAが統括し、2019年に創設され導入されました。2025年からは、「世界アマチュアゴルフランキング(WAGR)」にガバナンスが移管され、公式なルールと責任を持ってより正しく管理する体制になりました。

それで、今年のG4Dオープンは、2026年5月14~16日に、ウェールズのセルティック・マナー・リゾート、ローマン・ロード・コースで、世界障害者ゴルフランキングの上位選手を中心に、25カ国から80名の選ばれたトップ選手が参加し開催されました。


男子は、立位、座位、視覚、知的障害(Standing、Sitting、Visual、Intellectual )での8つのクラスと総合優勝、女子は6つのクラスと総合優勝で、それぞれ優勝者が決まります。

総合優勝は、男子は韓国のサイモン・スンミン・リー(Simon Seungmin Lee)選手が、初出場で優勝を飾りました。彼は、厳選して障害者ゴルフの大会に出場している選手です。通常はレギュラーの韓国男子プロゴルツアーを主戦場に、中国プロゴルフツアーの出場権も得て転戦しています。
Simon Seungmin Lee wins the men’s G4D Open title on his championship debut 🏆 #G4DOpen pic.twitter.com/xotKcfqlf7
— DP World Tour (@DPWorldTour) May 16, 2026
韓国のトッププロと同じ舞台で普段戦っているだけに、障害者ゴルフの大会に出場したときは、圧倒的な実力で優勝していますね。G4Dオープンと並んで、世界一決定戦と言われている「全米障害者オープン(U.S. Adaptive Open)」(2022年)の初代王者であり、2025年に世界から強豪が出場した「ISPS HANDA オーストラリア・オールアビリティズ選手権」でも、ぶっちぎりの優勝を飾りました。
今回は、圧倒的ではなく、2位に入ったイッサ・ヌラレブ・ア・アマン(カメルーン)選手とは1打差でした。また、前年の優勝者ブレンダン・ローラー選手(ISPS HANDAアンバサダー)も最終日は、一時2位に上がり、サイモン選手を猛追しますが、最後は崩れて5位タイで終えました。また、キップ・ポパート選手も7位タイで終えています。このリー、アマン、ローラー、ポパートの4選手は、皆違うクラスから、総合優勝を争いました。
Jennifer Sräga makes par at the last to win the women’s G4D Open title 🏆 #G4DOpen pic.twitter.com/r2j5f9vhMQ
— DP World Tour (@DPWorldTour) May 16, 2026
女子ももつれる展開で、前回大会2位のジェニファー・シュレーガ(ドイツ)選手が、3連覇を目指すダフネ・ファン・ハウテン(オランダ)選手を最終ホールで逆転し、初優勝を飾り昨年の雪辱を果たしました。
以下は、クラス別の優勝者です。
男子
| クラス | 優勝者 |
| 知的障害1 | サイモン・スンミン・リー(韓国) |
| 知的障害2 | トーマ・コロンベル(フランス) |
| 立位1 | イッサ・ヌラレブ・ア・アマン(カメルーン) |
| 立位2 | キップ・ポパート(イングランド) |
| 立位3 | ラクラン・ウッド(オーストラリア) |
| 座位1 | リー・ヨーク(イングランド) |
| 座位2 | マックス・トギサラ(米国) |
| 視覚2 | キーファー・ジョーンズ(カナダ) |
女子
| クラス | 優勝者 |
| 知的障害1 | ナターシャ・スタシウク(カナダ) |
| 知的障害2 | ミシェル・ラウ(イングランド) |
| 立位1 | メッテ・ウェッゲ・リングゴー(デンマーク) |
| 立位2 | エイミー・ブロック(イングランド) |
| 立位3 | ジェニファー・シュレーガ(ドイツ) |
| 視覚1 | メッテ・ハヴナース(ノルウェー) |





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