ISPS HANDAアンバサダーのリディア・コ選手が、今季全米女子ツアー最終戦となるCMEグループツアー選手権を優勝で終えました。先月、MMW女子選手権で優勝した時に、今季のリディア・コの素晴らしい実績を紹介する記事を書きました。その時までは、米国女子ツアーのCMEグローブランキングでは1位を快走中でしたけど、賞金ランキングでは3位でした。
しかし今回の最終戦は、史上最高1000万ドルの賞金総額だった全米女子オープンよりも少ない700万ドルの賞金総額ですけど、優勝者には史上最高額となる200万ドルが与えられました。これで年間賞金ランキングでも2015年以来の女王の座に返り咲き、米国女子ツアーの成績をポイント換算するレース・トゥ・CMEグローブでも、ぶっちぎりで唯一3000ポイントに達する3回目の年間女王に輝き、ロレックス・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)のタイトルも2015年以来の獲得となりました。
もう一つの主要タイトル、年間最小スコア記録(ベアトロフィー)も獲得しました。今年は主要4タイトルを総なめしたことになりますね。年間最小スコア記録(ベアトロフィー)は、70ラウンド以上プレーした上で、平均ストロークが最も優秀な選手に贈られる賞なので、非常に価値ある賞だと言えます。米国女子ツアーと日本女子ツアーでは算出方法が若干変わりますが、昨年は9試合だけが対象とはいえ、笹生優花選手が、米国ツアーでは日本人初の70の壁を破る、69台を記録していましたね。
It’s a SWEEP for Lydia Ko ⭐️
— LPGA (@LPGA) November 20, 2022
– Winner of the CME Group Tour Championship
– Vare Trophy Winner
– @ROLEX Player of the Year
– $4,364,403 earned (2nd most in a season all-time)
What. A. Season. pic.twitter.com/pCM6MrrN49
Lydia Ko wins the biggest prize in women’s golf! 👏
— LPGA (@LPGA) November 20, 2022
She takes home the $2 million check by winning the 2022 CME Group Tour Championship! 🏆 pic.twitter.com/dVBiPQFaMm
A Sunday she’ll never forget 🏆
— LPGA (@LPGA) November 21, 2022
Watch highlights from Lydia Ko’s win at the 2022 @CMEGroupLPGA! 👇 pic.twitter.com/ShIkBfJvjn
ちなみにリディア・コ選手は、昨年もベア・トロフィーを獲得しましたけど、ネリー・コルダ選手やコ・ジンヨン選手らがコロナ禍で70ラウンドを達成できなかったということがありました。
リディア・コは、この最終戦が終わった時点で、世界ランキング(ロレックスポイントランキング)2位に浮上していました。先日の優勝でトップに返り咲いたネイリー・コルダ選手とは僅かな差になります。(その後28日付世界ランキングでは2017年以来の1位に返り咲きました)
ゴルフ殿堂入りに必要なポイント獲得も、あと2ポイントになりました。来年ツアーで2勝するか、メジャーでしたら1勝でも条件を満たすことになりますね。
今回の最終戦の最終日は、アイルランドのレオナ・マグワイア選手とトップタイでスタートしました。レオナ選手は、同じアイルランド出身で、深見東州さんとも親交があるワン・ダイレクションのナイル・ホーランが、自身が設立したゴルフ事務所である「モデスト!ゴルフ・マネージメント」で、無名の頃から大事にサポートしてきた選手ですね。
2019年の「ISPS HANDA ワールド・インビテーショナル」に出場した頃から頭角をあらわし、東京オリンピックのゴルフ競技アイルランド代表に選出され、その後は米国女子ツアーを主戦場にしていました。今年は米国ツアー初優勝も飾り、今回の最終戦では2位になりましたので、一気に世界ランキングも11位にまで浮上しています。初のトップ10入りが目前ですね。
What a performance from @leona_maguire! 🇮🇪
— LPGA (@LPGA) November 19, 2022
She fires a 9-under 63 and is the clubhouse leader at 15-under at the @CMEGroupLPGA. pic.twitter.com/IZrqbwEjXs
今季も国内外で大活躍しているISPS HANDAアンバサダーたちですけどね。中でも海外の女子ゴルファーの活躍は特筆すべきものがあります。リディア・コ選手を筆頭に、現在世界ランキング5位のミンジー・リー選手も今季2度の優勝で賞金ランキング2位につけ、ISPSアンバサダーで1位2位を占める結果になりました。CMEグローブでも4位につけました。
世界ランキング7位のレクシー・トンプソン選手は、米国ツアーでの優勝こそありませんでしたけど、賞金ランキング8位、CMEグローブでは7位と、トップ10を維持しました。
さらに世界ランキング17位には今年米国ツアー2勝目を飾ったチャーリー・ハル選手が、世界ランキング20位には、ハナ・グリーン選手がいます。全米女子プロゴルフ選手権で優勝し、世界ランキング8位と、見事に復活したチョン・インジ選手も、少し前まではISPS HANDAのアンバサダーでしたけどね。
リディア・コ選手も、チョン・インジ選手も、一時はかなり結果が出ない時期がありましたよね。リディア・コ選手は、リオ・オリンピックで銀メダルを獲得して以降、勝てなくなり、東京オリンピックで銅メダルを獲得した頃から、また復活の手応えを感じていましたけどね。完全復活と言っても良いでしょう。
そして、今年の年末には、結婚も決まっているそうです。フィアンセはヒュンダイ元会長の孫で、ヒュンダイ・カード現副会長の息子である実業家の方だそうです。米国女子ツアーでは世界中を回りますから、家庭に落ち着くのはなかなか難しいと思いますが、良き家庭が作れると良いですね。
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