米国女子ツアーも、いよいよ終盤の大詰めになってきましたね。先週の10月22日まで韓国で開催されていた「BMW女子選手権」では、ISPS HANDAアンバサダーのミンジー・リー選手が、今季2度目の優勝を飾りました。今年は予選落ちこそありませんけど、中盤戦まではもう一つ優勝に絡めない試合が多かったミンジー・リー選手でしたけどね。
それが9月に入ってからのクローガー・クイーンシティ選手権では、同じISPS HANDAアンバサダーのチャーリー・ハル選手をプレーオフで下して優勝し、次戦は混戦となり3打差の13位タイでした。そして今回の優勝ですから、直近3試合で2勝を挙げ、俄然調子を上げてきてますね。
CMEグローブ ポイントランキング も6位につけています。チャーリー・ハル選手は今回は出場していませんでしたけど、現在9位ですね。
この時期になると、来季のシード権のことも気になってきますけど、日本選手では古江彩佳選手、笹生優花選手、畑岡奈紗選手、西村優菜選手の4人は来季も安泰ですね。そして現在来季のシードがもらえる線上にいるのが、渋野日向子選手と勝みなみ選手の2人になりますね。残り試合は少ないですけど、なんとか滑り込んで欲しいですね。
10-time Tour winner, @minjeegolf 💪 pic.twitter.com/VixleE1laK
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#渋野日向子 はパー4イーグルも71にとどまり56位 シード権獲得へ崖っぷち続く|東スポWEB https://t.co/GcFqMm6m70
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それから、ISPS HANDAアンバサダーのリディア・コ選手と、レクシー・トンプソン選手は、来季のシードが得られるCMEグローブ ポイントランキング80位までに入っていませんね。レクシー・トンプソン選手は、今季は出場する試合も少なく、しかも予選落ち8回というかつてないほど調子を落としていました。
そんな中でも、9月のソルハイムカップにはキャプテン推薦で出場し、敗れた米国チームの中では3勝1敗と気をはきました。さらに、その後の2試合で連続トップ10入るなど優勝争いにからみ、CMEグローブ ポイントランキングも一気に上昇してシード圏ライン上にまでこぎつけています。
ただその後は、今開催中の米国女子ツアー・アジアシリーズにはフィールドが絞られるため出場できませんでした。ただ、米国男子ツアーのシュライナーズ・チルドレンズ・オープンに推薦出場をオファーされ、そちらで大いに話題になっていましたね。
女子選手では抜群の飛距離を誇り、米国女子ツアー11勝という実力者ですので、米国男子ツアー公式戦でかつ予選落ちがある試合では初となる、女子選手による予選通過が期待されていました。かくしてPGAツアー史上7人目の女子プレーヤーとなったレクシートンプソン選手ですけど、予選ラウンド2日間をイーブンパーで回ったものの、3打足りずに決勝ラウンドには進めませんでした。
しかし2日目に記録した −2は、男子ツアーに参加した女子選手の記録としては、かつてミシェル・ウィー選手が出した記録と同じ、最小スコアタイ記録でした。ミシェル・ウィー選手も、一時期、ISPS HANDAのアンバサダーでしたけどね。
それからリディア・コ選手ですけど、やはり今季は予選落ち4回にトップ10が一度だけという、主要4タイトルを総なめした昨年度や、これまでの実績からすると、もっとも苦しい一年だったように思います。ポイントランキングも100位前後になっています。
ただ今回のBMW女子選手権では最後まで優勝を争い、最後は3位でした。通常でしたら、これで80位以内に入るところでしょうけどね。今回は推薦枠での出場で、かつ予選落ちのない試合なので、規定により優勝する以外はポイント加算が無いそうです。
次週開催される「メイバンク選手権」も、やはり招待枠での出場になり、予選落ちがない試合になりますので、これも優勝を目指すしかありませんね。さらにその次の「TOTOジャパンクラシック2023」では、繰り上げによって出場ができるかどうか、状況次第のようです。
仮に「メイバンク選手権」で優勝できず、「TOTOジャパンクラシック」に出場できなかった場合は、レクシー・トンプソン選手同様に、11月の「アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン」での成績が、最後の望みとなります。その次の最終戦「CMEグループ ツアー選手権」は、ポイントの上位60位タイまでの選手か、今季ツアー優勝者のみの出場になりますからね。
リディア・コ選手は、昨年末に結婚しましたけど、その後から調子を落としていましたよね。先週日本で開催されたZOZOチャンピオンシップで2年ぶりの優勝を飾ったコリン・モリカワ選手も、最後に優勝した2021年のDPワールドツアー選手権ドバイ(欧州男子ツアー)や全英オープンで優勝したシーズン終了後に結婚し、それ以降ずっと優勝から遠ざかっていたそうですけどね。
ところで話は逸れてしまいますが、ZOZOチャンピオンシップでは、日本男子ツアーの選手たちの活躍が素晴らしかったですね。ただ松山英樹選手は不調に終わり、石川遼選手は4位タイに食い込み、会場をわかせました。その報道が多いですけど、私は若手の平田憲聖選手と久常涼選手が6位タイに入ったのが印象に残りました。あとミンジー・リー選手の弟で、やはりISPS HANDAアンバサダーのミン・ウー・リー選手にも注目してましたけど、同じく6位タイと上位フィニッシュしていました。
トップ10入りを果たした石川遼、平田憲聖、久常涼の3名は11月2日(木)からメキシコで開催のワールドワイドテクノロジー選手権の出場権を獲得した👍✨
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📍@ZOZOCHAMP pic.twitter.com/8iVi7Ev1tK
元の話に戻りますけど、リディア・コ選手もレクシー・トンプソン選手も、過去に圧倒的な実績があるため、別な資格で、たとえば米国女子ツアーの「生涯獲得賞金上位20位」でフル参戦することも可能ですね。
リディア・コ選手は生涯獲得賞金ランキングで5位につけていて、最近の女子ツアーは賞金も高額になってきましたし、あと5、6年もあれば、1位のアニカ・ソレンスタム選手を上回るのではないかと思います。
レクシー・トンプソン選手も10位という素晴らしい実績です。またISPS HANDAアンバサダーでは、ミンジー・リー選手も11位にいますね。ローラ・デービース選手は28位で、チャーリー・ハル選手が42位、ハナ・グリーン選手97位と続きます。日本では宮里藍選手が37位でトップでした。
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