ニュージーランドでは1963年以来、前年に最も活躍した自国のスポーツ選手やチームを讃えるハルバーグ・アワード(Halberg Awards)が、1960年まで開催されていた似た趣旨のイベントに代わり、毎年2月ごろ開催されてきました。
これは、からだに障害のある若いニュージーランド人がスポーツやレクリエーションに参加することで、生活を向上させることを目的にマレー・ハルバーグ卿が設立したハルバーグ財団が主催しています。そして、その資金調達イベントにもなっています。マレー・ハルバーグ卿自身は、1960年ローマオリンピック男子5000mのゴールドメダリストですね
このハルバーグ財団とのパートナーシップを2018年に結び、ハルバーグ・アワードの特別スポンサーになっているのが国際スポーツ振興協会になります。3月にずれ込みましたが、 今年もアスリートやセレブが集まって授賞式が盛大に開催され、スカイスポーツで生中継されていたようです。
ただ、昨年は新型コロナの蔓延により、世界的にスポーツ競技が十分に行われてきませんでしたよね。そこで2020年度の功績は2021年度に含めることとし、今年は過去10年間(2010-2019)における功績を讃えるセレモニーを行なっていました。
その最高賞であるハルバーグ・アワード・ディケイド・チャンピオン(Halberg Award Decade Champions)に選ばれたのは、ローイングのハミッシュ・ボンドとエリック・マレー選手でした。2012年と2016年のオリンピック2連覇、男子ペアと男子コックスドペアの2つのボートクラスでワールドベストタイムを獲得、8回の世界選手権を制し最多連続優勝記録を保持、ローイング界最高の栄誉となるトーマス・ケラー・メダル受賞など、2010年代に華々しい活躍をしていますね。
ちなみに、過去の各年代の10年間における最高賞受賞者は、1950年代のデイム・イヴェット・コーレット(旧姓ウィリアムズ、陸上競技)、1960年代のサー・ピーター・スネル(陸上競技)、1970年代のサー・ジョン・ウォーカー(陸上競技)、1980年代のサー・リチャード・ハドリー(クリケット)、1990年代のダニオン・ローダー(水泳)、2000年代のキャロリン・マイヤーとジョルジーナ・アール(旧姓エヴァース・スウィンデル、ボート)となっています。
さらに今回は、2010年代における最高賞を含む8つのカテゴリーなどで、9つの賞が表彰されました。
その一つ、スカイスポーツ・エマージング・タレント・アスリート・オブ・ザ・ディケイド(Sky Sport Emerging Talent Athlete of the Decade)に輝いたのは、国際スポーツ振興協会アンバサダーのリディア・コ選手でした。14歳という最年少でプロゴルフツアーに優勝し、15歳の時にはLPGAツアー最年少優勝を果たしていますからね。
そして、ISPS ハンダ・スポーツマン・オブ・ザ・ディケイド( ISPS Handa Sportsman of the Decade)には、オールブラックスの主将で、やはり国際スポーツ振興協会アンバサダーでもあるリッチーマコウ選手が選出されました。
これらの受賞者は、著名なアスリート、コーチ、行政官、スポーツメディアで構成された独立した投票機関によって、過去のカテゴリー別および最高位の受賞者で構成された最終候補者リストを検討し、選出されたそうです。
WINNER of the @ISPSHanda Para Athlete of the Decade, Sophie Pascoe. Congratulations Sophie!#ISPSHandaHalbergAwards #DecadeChampion pic.twitter.com/ScMz0Z0LiG
— Halberg (@Halberg_FDN) March 24, 2021
深見東州さんは、「ISPSが、Halberg Foundationとのパートナーシップを2021年も継続できることを嬉しく思います。スポーツには団結する力があり、障壁を取り除く力があります。ニュージーランドでは、1日、1年を通して、多くの個人やコミュニティにインスピレーションを与える活動が行われており、私たちは、”スポーツの力 “を最大限に引き出すためのハルバーグ財団の努力に拍手を送ります」と述べていたそうです。
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